OTTO/SANYO DCA-1400
¥33,800(1970年頃)
解説
全段直結構成のプリメインアンプ。
回路構成には全段直結シンメトリカルピュア・コンプリメンタリーOCL回路を採用しています。
この回路では、正負2電源を採用することによって出力コンデンサーを排除しており、NFBを直流域から安定して均等にかけることで超低域において出力特性や周波数特性、ダンピングファクターなどが劣化するのを抑えています。
また、メインアンプ部の初段には差動増幅回路を採用しており、電源電圧の変動や温度変化に対しても出力回路の中点電位が0Vになるように自動的にコントロールすることで、スピーカーを保護しています。
イコライザ回路は、低雑音トランジスタである2SC693を高い動作電圧で使用することで、大きなダイナミックレンジを得ています。
メインアンプ部にダイオードを用いた回路を付加する事で、スイッチON時のショック音を排除しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
ミュージックパワー(IHF) | 56W(8Ω、歪率0.8%) |
実効出力 | 20W+20W(8Ω、歪率0.8%) |
周波数特性 | 15Hz~100kHz -1dB |
パワーバンドウィズス(IHF) | 10Hz~100kHz -3dB |
高調波歪率 | 0.8%(定格出力時) 0.05%(1W出力時) |
入力感度/インピーダンス | Phono1/2:2.5mV/50kΩ Aux1/2、Tuner、TapePB:100mV/100kΩ |
S/N(IHF Bカーブ) | Phono1/2:70dB以上 Aux1/2、Tuner、TapePB:75dB以上 |
トーンコントロール | Bass:±12dB(100Hz) Treble:±12dB(10kHz) |
ラウドネスコントロール(Volume-30dB) | 100Hz:+10dB、10kHz:+3dB |
ハイフィルター | 5kHz、-6dB/oct |
残留雑音 | 1.5mV以下 |
ダンピングファクター | 100(50Hz、8Ω) |
出力インピーダンス | 4Ω~16Ω |
付属回路 | テープモニター モード切換 スピーカーA/B切換 プリ・メイン分離端子 DIN端子 ヘッドホン端子 ACアウトレット |
使用半導体 | トランジスタ:24個 ダイオード:20個 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 50W |
外形寸法 | 幅295x高さ105x奥行255mm |
重量 | 4.8kg |