オーディオの足跡

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TU-D607の画像
 解説 

新開発のデジタリークォーツシステムを搭載し、受信制度を向上させたFM/AMチューナー。

サンスイオリジナルの新開発デジタリークォーツロック・システムが搭載されています。
この方式は、水晶発振器を基準にして受信周波数を100kHzごとにロックするというもので、万が一局部発振周波数に誤差が生じても、D/Aコンバーターがただしに誤差に比例したフィードバック電圧を発生し、受信周波数を水晶発振の高い精度で保っています。
この方式により、受信周波数をデジタル処理しているため、音質や受信性能に悪影響を及ぼすスプリアス妨害やSN比の劣化が極小で、他の回路やスペックにもほとんど影響せず、優れた音質を実現しています。しかも、ロック幅を十分に大きくとってあり、周波数が正確にデジタル表示されるため、同調操作が容易となっています。
また、自動ロックON-OFF回路を内蔵しているため、チューニングの部に触れたままでもロック状態を保つ事が可能です。

高周波段には低雑音デュアルゲートMOS FETを使用しています。
ワイドギャップの精密周波数直線型4連バリコンとの組み合わせにより、感度、混信妨害除去能力の向上を図っています。

FM IF部は、ダーリントン差動ICを含む3個のICによる差動増幅回路を採用し、十分な増幅度とリミッター特性を得ています。

新開発のリニアフェイズ・セレミックフィルターと、ダーリントン差動ICを採用し、入力電波のレベル変動にかかわらず郡遅延特性が平坦になり、諸特性を向上させています。

FMステレオ放送をL、Rに振り分けるパイロット信号が、音楽信号に害を及ぼすのを防ぐため、パイロットキャンセラー内蔵のPLL MPX回路を採用しています。

AM波についても受信周波数をデジタル表示します。
また、AM専用高集積度モノリシックICにより高感度・高安定を実現するとともに、AM IF部には選択度特性の良いLCブロックフィルターを内蔵し、信号の強弱にかかわらず良好な受信を実現しています。

オーディオ部にはワイドレンジ思想を反映したDCアンプ構成を採用しています。
TIM歪や周波数特性などを徹底的に比較し、電源インピーダンスを低域から超高域まで拡大し、パワーのありバランスの良い音質を実現しています。

各回路に安定した電源供給を行うため誤差増幅型定電圧電源回路を採用しています。
また、電源部が及ぼす音質への悪影響を防止するため低インピーダンス化を図り、超高域まで高いセパレーションを得ると共に正確な音像定位、音の粒立ちを向上させています。

FM放送特有の局間雑音をカットするために、FMミューティング回路を採用しており、耳障りな局間雑音をシャープにカットし、クオリティを確保しています。

ノイズキャンセラースイッチ、出力レベル調整可能端子、FM用300Ω/75Ω同軸用アンテナ端子、高感度フレキシブル型AMバーアンテナを搭載しています。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FM部>
実用感度(IHF) mono:9.6dBf
stereo:16.5dBf
50dBクワイティング感度(IHF) mono:13.5dBf
stereo:35.5dBf
SN比 mono:81dB以上
stereo:78dB以上
歪率(IHF、65dBf、stereo) 100Hz:0.1%以下
1kHz:0.07%以下
6kHz:0.1%以下
キャプチュアレシオ(IHF) 1.0dB以下
選択度(IHF) 60dB以上(400kHz)
スプリアスレスポンス比(IHF) 85dB以上(83MHz)
イメージレスポンス比(IHF) 80dB以上(83MHz)
IFレスポンス比(IHF、平衡) 90dB以上(83MHz)
RF相互変調(IHF) 65dB(83MHz)
AM抑圧比(IHF) 60dB以上
ステレオセパレーション(1kHz) 50dB以上
<AM部>
実用感度(IHF、バーアンテナ) 47dB/m(220μV/m)
選択度(±9kHz) 33dB以上
SN比 50dB以上
歪率(30%変調、80dB/m) 0.35%以下
イメージレスポンス比(IHF) 50dB以上(1000kHz)
IFレスポンス比 35dB以上(1000kHz)
<総合>
可変出力電圧/インピーダンス 0~775mV/2.5kΩ
定格消費電力(電気用品取締法) 20W
外形寸法 幅430x高さ168x奥行405mm
ラックマウントアダプター付:幅482x奥行419mm
重量 8.8kg
ラックマウントアダプター付:9.3kg
別売 ラックマウントアダプターBX-7(1組、¥3,000)