SANSUI TU-α507i
¥45,000(1987年頃)
解説
SLRC(Super Liner Receiving Circuit)を搭載したFM/AMチューナー。
フロントエンド部に新開発のスーパー・リニア・レシービング・サーキット:SLRCを搭載しています。
これにより、弱入力時の高感度受信能力と強入力時の妨害排除能力とを同時に獲得し、FM局を優れた状態で受信する受信性能を実現してます。
アンテナ入力部はPINダイオード、デュアルゲートMOS FETを採用したAGC回路により、強電界地域で発生する歪も最小限に抑えています。
また、75Ω専用アンテナ入力を搭載しており、マッチング・ロスを無くして高感度・低歪率の受信を可能にしています。
IF部にはWIDE/NARROWバンド切換機能を採用しています。
WIDE時には位相特性に優れた低歪率の広帯域セラミックフィルターを用い、NARROW時にはさらに狭帯域高性能フィルターを追加して隣接妨害排除能力を高めています。
これによりWIDE時は高品質な受信が可能で、NARROW時には強電界地域での隣接局妨害をカットしクリアな受信を可能にしています。
10キーによりFM/AMを各10局メモリーすることが出来ます。
タイマーを接続すれば、時間帯の異なる2つの放送局をプログラムして留守録音することが可能です。
優れた振動減衰特性と絶縁特性を実現した新開発基板を採用しています。
マッチングロスを無くす75Ω専用のFMアンテナ端子を採用しています。
TVバスミュート、ノイズ・キャンセラー、プリセット・スキャン、プリセットメモリーなどの機能を搭載しています。
機種の定格
| 型式 | FM/AMチューナー |
| <FM部> | |
| 実用感度 | 10.8dBf |
| SN50dB感度 | mono:16dBf stereo:36.0dBf |
| 実効選択度 | Wide:55dB Narrow:75dB |
| SN比 | mono:86dB stereo:80dB |
| 歪率 | mono:0.05% stereo:0.06% |
| セパレーション | 50dB |
| イメージ妨害比 | 80dB |
| スプリアス妨害比 | 100dB |
| IF妨害比 | 100dB |
| アンテナインピーダンス | 75Ω |
| プリセットメモリー | 10局 |
| <AM部> | |
| 実用感度 | 48dB/m |
| 実効選択度 | 35dB |
| SN比 | 50dB |
| 歪率 | 0.5% |
| プリセットメモリー | 10局 |
| <総合> | |
| 定格消費電力 | 9W |
| 外形寸法 | 幅448x高さ80x奥行292mm |
| 重量 | 3.5kg |