SANSUI TU-α307
¥29,800(1989年頃)
解説
S.L.C.P回路などを採用したシンセサイザーFM/AMチューナー。
4連フロント部に、独自のS.L.C.P(スーパーリニアチャージポンプ)回路を採用しています。
これは、PLL回路のループフィルター部をFET入力のハイゲインアンプとした回路で、同調用バリキャップの駆動インピーダンスを下げ、リニアリティを高めるとともに、PLL回路のループゲインを高めています。
この回路の採用によって強入力時にも高い妨害排除能力を獲得しています。
弱電波地域から強電波地域まで、様々な電波状態に対応するためLocal/DX切り替え方式を採用しています。
さらに、群遅延コイルの採用による、ステレオ時の歪を的確に改善し、自然で高品位なステレオ再生能力を実現しています。
放送局コードやオリジナルな放送局ネームをメモリーして、ダイレクトに呼び出す事のできるSCMS(ステーションコールメモリーシステム)を搭載しています。
アルファベットや数字など47種類のキャラクターを利用し最大4ケタまでのワードを自由に作成可能で、放送局ごとのオリジナルなコールキーワードを設定してメモリーしておく事ができます。
フロントパネルに配置された10キーによりFM/AM合計30局をメモリーさせることが可能です。
これにより、受信したい放送局をいつでもワンタッチの手軽さでスピーディにコールでき、さらにプリセットスキャン機能により、FM/AMの各バンド内でプリセット局を4秒間ずつ2回サーチし、聞きたい局をすばやく探すことができます。
優れた振動減衰特性と絶縁特性を実現した新開発基板を採用しています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
実用感度 | 11.2dBf |
SN50dB感度 | mono:18.0dBf stereo:38.0dBf |
実用選択度 | 65dB(400Hz) |
SN比 | mono:82dB stereo:75dB |
歪率(1kHz) | mono:0.03% stereo:0.04% |
セパレーション(1kHz) | 50dB |
イメージ妨害比 | 45dB |
スプリアス妨害比 | 75dB |
IF妨害比 | 80dB |
アンテナインピーダンス | 75Ω |
ATTレベル(ローカル切替時) | 12dB |
<AMチューナー部> | |
実用感度 | 50dB/m |
SN比 | 50dB |
歪率 | 0.4%以下 |
<総合> | |
出力電圧 | 0.775V/2.2kΩ |
定格消費電力 | 8W |
外形寸法 | 幅430x高さ60x奥行257mm |
重量 | 2.8kg |