オーディオの足跡

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TU-7500の画像
 解説 

新開発のD.D.C.(差動復調回路)を採用し、より高音質化を図ったFM/AMチューナー。

FMフロントエンドにはNF(雑音指数)が少ないデュアルゲートMOS FETと周波数直線型の4連バリコンを採用しています。

IF段は選択度の優れた新開発のユニウェファタイプ2素子セラミックフィルターによる3段増幅と集積度の高いICを3個用いたリミッター回路で構成されています。
さらに、この回路では音質やセパレーションを左右する位相の問題を重視し、位相ズレから発生する歪を徹底的に究明し、位相のリニアリティの優れた独自の回路構成となっています。

MPX部には、独自のD.D.C.(差動復調回路)を採用することで、SCAフィルターを電子的にキャンセルし、位相のズレを防ぐと共に、セパレーションを向上しています。

AM IF部には、選択度などの諸特性を向上させるため、新開発のコイル+2素子セラミックフィルターを搭載しています。

新開発のノイズサプレッサースイッチを搭載しており、AM放送受信時には7kHz以上のビートノイズを抑えるホイッスルフィルターとして、FM放送受信時には10kHzの高域をカットすることなくMPXノイズキャンセラー回路として働きます。

電源回路にはトランジスタとツェナーダイオードを使用する事で安定化を図っています。

4chディスクリート放送に対応するため、4chアダプターへのディスクリミネート出力端子を搭載しています。

FMミューティングスイッチと、ミューティング調整機能を透視アしています。

FM入力感度はLocalとDistantの2段切替えが可能です。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
感度(IHF) 1.9μV
全高調波歪率 mono:0.3%以下
stereo:0.5%以下
SN比 70dB以上
選択度 70dB以上
キャプチャーレシオ(IHF) 2dB
イメージ・フリクエンシー・リジェクション 75dB以上(83MHz)
IFリジェクション 90dB以上
スプリアスレスポンス・リジェクション 80dB以上
ステレオ・セパレーション 40dB以上(400Hz)
不要輻射 34dB以下
アンテナ減衰 20dB
周波数特性 30Hz~15kHz +0.5 -2dB
アンテナ入力インピーダンス 300Ω(平衡型)
75Ω(不平衡型)
<AMチューナー部>
受信周波数 535kHz~1605kHz
感度(バーアンテナ) 50dB/m
選択度 25dB以上(±10kHz)
イメージフリクエンシー・リジェクション 80dB/m以上(1000kHz)
IFリジェクション 80dB/m以上(1000kHz)
<総合>
出力電圧 0V~1V
Tape rec出力:0.3V
消費電力 20W
外形寸法 幅440x高さ140x奥行322mm
重量 8kg