オーディオの足跡

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TU-22の画像
 解説 

最新のオーディオ技術を駆使し、各ブロック段へ高信頼度ICを採用することで安定化を図ったFM/AMチューナー。

フロントエンド部にはデュアルゲートMOS-FETを使用しており、3石構成のFMフロントエンドとしています。
精密仕上げの周波数直線型バリコンと相まって妨害排除能力やS/N比が優れ、微弱な電波でも歪が少なく快適な受信を可能にしています。

FM IF部には2素子セラミックフィルターを2段構成(4素子)で設計しており、さらに独自開発の専用ICを用いてリミッター特性を改善しています。
従来の単独素子の使用に比べて大幅に特性を安定・工場させています。

MPX部には専用ICを採用しており、高い安定度を確保しています。
また、FMステレオ特有のビート妨害を防ぐためにコイルを用いたローパスフィルターも使用しています。

AMチューナー部には高感度大型バーアンテナや集積度の高いAM専用ICを採用し、IF部には選択度の優れた音質の良いヤーマンタイプ2素子セラミックフィルターを採用するなど、音質を考慮した設計がされています。

電源部には定電圧回路を採用しており、リップルや電圧変動を追放しています。

シグナルメーターとセンターチューニングメーターの2メーター方式を採用しています。

フロントパネルにはアッテネータースイッチを設けており、強電界地域でのFM受信や高感度屋外アンテナ使用にも対応しています。

ダイヤルがやや傾斜したディスプレイを採用しており、視認性を改善しています。
フレームには亜鉛ダイキャストフレームを使用しており、スケール面は文字や数字を残して腐蝕させたシルバーとブラックのアルミエッチング2色アルマイト仕上げが施されています。さらに、指針とステレオランプにはLEDを使用しています。

4chアダプターが接続できるディスクリミネーター出力端子を搭載しています。

FMミューティングスイッチを搭載しており、局間ノイズをカットできます。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
感度 2μV(IHF)
全高調波歪率 mono:0.3%以下
stereo:0.4%以下
SN比 70dB以上
セパレーション 40dB以上(1kHz)
選択度 60dB以上
キャプチャーレシオ 2dB以下
イメージ比 55dB以上(83MHz)
IFリジェクション 80dB以上(83MHz)
スプリアスレスポンスリジェクション 70dB以上(83MHz)
アンテナ入力インピーダンス 300Ω平衡型
75Ω不平衡型
周波数特性 30Hz~15kHz
<AMチューナー部>
感度 53dB/m(バーアンテナ、1MHz)
選択度 30dB以上(1MHz±10kHz)
イメージ比 80dB/m以上(1MHz)
IFリジェクション 80dB/m以上(1MHz)
<総合>
出力電圧 0.775V(FM100%MOD)
付属回路・装置 FMアッテネーター
ミューティングスイッチ
ディスクリミネーター端子
2メーター方式
300Ω/75Ω同軸アンテナ端子
定格消費電力 9W
外形寸法 幅400x高さ120x奥行240mm
重量 5.0kg