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SANSUI TU-22
¥41,800(1974年発売)
解説
最新のオーディオ技術を駆使し、各ブロック段へ高信頼度ICを採用することで安定化を図ったFM/AMチューナー。
フロントエンド部にはデュアルゲートMOS-FETを使用しており、3石構成のFMフロントエンドとしています。
精密仕上げの周波数直線型バリコンと相まって妨害排除能力やS/N比が優れ、微弱な電波でも歪が少なく快適な受信を可能にしています。
FM IF部には2素子セラミックフィルターを2段構成(4素子)で設計しており、さらに独自開発の専用ICを用いてリミッター特性を改善しています。
従来の単独素子の使用に比べて大幅に特性を安定・工場させています。
MPX部には専用ICを採用しており、高い安定度を確保しています。
また、FMステレオ特有のビート妨害を防ぐためにコイルを用いたローパスフィルターも使用しています。
AMチューナー部には高感度大型バーアンテナや集積度の高いAM専用ICを採用し、IF部には選択度の優れた音質の良いヤーマンタイプ2素子セラミックフィルターを採用するなど、音質を考慮した設計がされています。
電源部には定電圧回路を採用しており、リップルや電圧変動を追放しています。
シグナルメーターとセンターチューニングメーターの2メーター方式を採用しています。
フロントパネルにはアッテネータースイッチを設けており、強電界地域でのFM受信や高感度屋外アンテナ使用にも対応しています。
ダイヤルがやや傾斜したディスプレイを採用しており、視認性を改善しています。
フレームには亜鉛ダイキャストフレームを使用しており、スケール面は文字や数字を残して腐蝕させたシルバーとブラックのアルミエッチング2色アルマイト仕上げが施されています。さらに、指針とステレオランプにはLEDを使用しています。
4chアダプターが接続できるディスクリミネーター出力端子を搭載しています。
FMミューティングスイッチを搭載しており、局間ノイズをカットできます。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
感度 | 2μV(IHF) |
全高調波歪率 | mono:0.3%以下 stereo:0.4%以下 |
SN比 | 70dB以上 |
セパレーション | 40dB以上(1kHz) |
選択度 | 60dB以上 |
キャプチャーレシオ | 2dB以下 |
イメージ比 | 55dB以上(83MHz) |
IFリジェクション | 80dB以上(83MHz) |
スプリアスレスポンスリジェクション | 70dB以上(83MHz) |
アンテナ入力インピーダンス | 300Ω平衡型 75Ω不平衡型 |
周波数特性 | 30Hz~15kHz |
<AMチューナー部> | |
感度 | 53dB/m(バーアンテナ、1MHz) |
選択度 | 30dB以上(1MHz±10kHz) |
イメージ比 | 80dB/m以上(1MHz) |
IFリジェクション | 80dB/m以上(1MHz) |
<総合> | |
出力電圧 | 0.775V(FM100%MOD) |
付属回路・装置 | FMアッテネーター ミューティングスイッチ ディスクリミネーター端子 2メーター方式 300Ω/75Ω同軸アンテナ端子 |
定格消費電力 | 9W |
外形寸法 | 幅400x高さ120x奥行240mm |
重量 | 5.0kg |