解説　

TCCFダイアフラムを採用した3ウェイスピーカーシステム。

低域には22cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはTCCF(トライコンポジット・カーボンファイバー)ダイアフラムを採用しています。TCCFは3層構造となっており、表スキンに剛性が高くて軽量なピュアカーボンファイバー、裏スキンに圧縮強度に優れたファイバー素材を採用しおり、この2つの素材によって特殊高分子発泡体のコア材をサンドイッチしています。これにより従来のペーパーコーンの約350倍という高い剛性をと1/2の軽質量を実現すると共に適度な内部損失を獲得しています。XV-500Cでは7分割コーンとしており、振動面の均一性を高めてよりクリアな再生おとを目指しています。
また、リニアに動作するダンパーとエッジや低歪率磁気回路を採用しています。

中域には4.4cmハードドーム型ミッドレンジを搭載しています。
振動板には4.4cm硬質アルミダイアフラムを採用しています。

高域には2.0cmハードドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板には中域と同様に硬質アルミダイアフラムを採用しています。

防磁設計となっており、各ユニットにダブルマグネットを配して磁気シールドを施しています。

ネットワーク部には低歪率インダクターやハイグレードフィルムコンデンサーなどの音質的に吟味した素材を要所に採用し、システム全体の低歪率化を図っています。さらに、ユニットからの振動を受けにくいレイアウトにする事で音質劣化を極力排除しています。

オーディオビジュアル用途を考慮したセレクターを搭載しており、ノーマルポジションとAVポジションが選択できます。
AVポジションでは音声帯域が明瞭になります。

エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
板材には高密度音響用ボードを採用しています。また、内部補強材はコンピューターによるモーダル解析を導入する事で箱鳴りを抑制しています。
ユニットレイアウトは左右対称型としており、音像定位を向上させています。

機種の定格

方式	3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計
使用ユニット	低域用:22cmコーン型 中域用:4.4cmドーム型 高域用:2.0cmドーム型
最大入力	100W
インピーダンス	4Ω
出力音圧レベル	90dB/W/m
周波数特性	45Hz～30kHz
クロスオーバー周波数	1.2kHz、5kHz
外形寸法	幅310x高さ549x奥行265mm
重量	13.4kg