オーディオの足跡

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SP-G200
 解説 

ダブルウーファー・パラドライブ方式のフロア型スピーカーシステム。

低域には25.5cmコーン型ウーファーを2個搭載しており、2本をスタガーに組み合わせたダブルウーファー・パラドライブ方式としています。
振動板には新開発のシートシームド・コーン紙とセミコールドプレス・コーン紙の2種類を使用しており、それぞれの優れた特性を活かす事で幅広い周波数特性を実現し、35cm相当のウーファーに匹敵する低音再生を実現しています。
シートシームド・コーン紙は2種類のシート状の紙をダンプ剤を兼ねた接着剤で接合したものです。シート状の紙なため全面均一で厚さムラが無く、剛性と適度な内部損失の両立を実現しています。また、ダンパーには通気性が良く弾力性の安定した素材を採用する事で微小入力から大入力までのリニアリティ向上を図っています。
マグネットには直径145mmのフェライトマグネットを使用しています。また、センターポールの銅キャップによってボイスコイルの電流から発生する電流歪を減少させています。さらに大入力時に問題となるプロテクター内部の音圧上昇はセンターポールに穴を開けて処理しています。ボイスコイルには耐熱処理を施した65mmのロングボイスコイルを採用しています。
エッジは発泡樹脂を熱成形したアップロール型となっています。また、フレームにはアルミダイキャスト製フレームを採用しています。

高域には7cmホーン型ツィーターを搭載しています。
高域特性で問題となる過渡特性や位相特性の向上のために検討が加えられており、リアドライブ多孔イコライザー方式を採用すると共に、ホーン形状をアルミ合金鋳造エクスポネンシャル・カーブとしています。
振動板には加工歪の少ない空気圧成型による超硬質ジュラルミン製ロールエッジ振動板を採用しています。また、磁気回路には90mmのフェライトマグネットと、銅被覆アルミ線による直径25mmのボイスコイルを採用しています。
ホーンは全長170mmでアルミ合金鋳造品となっています。新開発の音響レンズを組み合わせる事で20kHzで水平方向120゜を実現しています。

ネットワーク部のコイルにはチョークコイルに大型のラミネートEI型コアを採用しており、線径を太くすると共にEとIのギャップを適度な値に保つ事で直流抵抗を低く抑え、パワーロスやダンピング低下を防いでいます。
また、コンデンサーにはメタライズ型を採用しており、位相特性を改善して歪を抑えています。


レベルコントロールとして大型の巻線型アッテネーターを採用しています。

エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
バッフル板に振動減衰特性の良い米松合板を使用しています。また、側板と裏板には20mm厚の音響用高密度パーティクルボードを採用しています。各板の接合部分には木工技術が駆使されており、ホゾ組やヤトイザネを採用しています。
外観はウォルナットのオイル仕上げが施されています。また、上下左右のコーナーにはウォルナットの無垢材を採用しています。

マルチアンプ方式に対応した入力端子を装備しており、クロスオーバーネットワークとパワーアンプ複数を組み合わせた接続が可能です。

ストッパー付きのキャスターを装備しており、移動を容易にしています。

機種の定格
方式 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型
ユニット 低域用:25.5cmコーン型x2
高域用:7cmホーン型
最大許容入力 200W
出力音圧レベル 93dB/W/m
周波数特性 35Hz~25kHz
クロスオーバー周波数 2kHz
アッテネーター +4dB~-8dB
外形寸法 幅430x高さ835x奥行360mm
キャスター含む:高さ891mm
重量 37.0kg