SANSUI SP-707J
¥176,000(1台、1973年頃)
解説
JBLのユニットを用いたスピーカーシステム。
ユニットには38cm口径のコーン型フルレンジユニットであるD130を搭載しています。
このユニットには10cmφのエッジ巻きアルミリボン・ボイスコイルや5kgのマグネットを採用しています。また、極薄加工ジュラルミン・センター・ドームによって中高域の音の伸びを改善しています。
フロントバッフルには2個のメクラ板を備えており、ホーン型スコーカーやトゥイーターを増設することで2ウェイ・3ウェイへの発展が可能です。
また、背面にもネットワーク用のメクラ板が2ヶ所に設けられています。
エンクロージャーには低音域を強調して再生音の量感を増すため、バックロードホーン型を採用しています。
素材はバッフル板には北欧製樺桜合板を使用しており、側板と天板にはウォルナット合板を使用しています。また、エンクロージャーは鉋によって手造りで丁寧に仕上げられています。
さらにバックロードホーン型の特徴を発揮するため内部には6本の補強用角材を用いており、ユニットとエンクロージャーのマッチングを図っています。
フロントグリルは天然檜材を採用したサンスイ独自の七宝組格子となっています。また、外観の仕上げはオイルフィニッシュ仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 1ウェイ・1スピーカー・バックロードホーン方式・フロア型 |
ユニット | 全帯域用:38cmコーン型(D130) |
許容入力 | 50W(連続プログラム) |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 100dB(新JIS) |
仕上げ | ウォルナット、オイル仕上げ |
外形寸法 | 幅614x高さ1034x奥行520mm |
重量 | 66kg |