オーディオの足跡

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SP-4000の画像
 解説 

本格設計のホーントゥイーターを採用した3ウェイスピーカーシステム。

SP-6000とはウーファーのサイズが異なります。

低域には25.5cmコーン型ウーファーを搭載しています。
コーン紙には針葉樹をベースにしたパルプコーンを採用しており、軽量かつ高剛性の優れた特性を実現しています。また、エッジ部にはダウンロールエッジを使用しています。
磁気回路には55φx35mmの大型アルニコマグネットを採用しており、フレームにはスクラッチ仕上げの施された頑丈なアルミダイキャストを採用しています。

中域には16.5cmコーン型スコーカーを搭載しています。
振動板にはウーファーと同じく針葉樹ベースのパルプコーンを採用しており、経常は多重曲率を持つカーブドコーンとなっています。また、エッジには波型フリーエッジを採用しており、分割振動などによる歪の発生を防ぐとともにフラットな再生帯域を得てます。
磁気回路には40φx25mmのアルニコマグネットを使用しています。また、背面部には吸音効果の良い完全密閉型バックキャビティを設け、エンクロージャー内部でのウーファー音圧による影響を防止しています。
フレームにはスクラッチ仕上げを施したアルミダイキャストフレームを採用しています。

高域にはホーン型トゥイーターを搭載しています。
振動板には口径25mm、厚さ50μの超硬質ジュラルミンを用いたリアドライブ逆ドーム型振動板を採用しています。この振動板は手作りで入念に精密仕上げが施されるとともに、耐熱性の良いボイスコイルボビンを使用しています。
イコライザー部には超高域に至るまで位相特性が良く、音圧を一定に放射する多孔イコライザーを採用しています。この孔は合計19個あり、歯切れの良い高域特性を得ています。また、リング状のスリットタイプのイコライザーと比較すると振動板に対する負荷が均一で過渡特性も向上しています。
磁気回路には90mm径大型フェライトマグネットを採用しています。また、振動板背面部に適度なバックキャビティを持たせ、共振を防止する吸音材を内蔵しています。

ネットワーク部はウーファー帯域にインピーダンス補正回路を設けた構成となっており、スコーカーやトゥイーターとのつながりを自然なものにしています。また、ネットワーク素子には磁気飽和率が高く、大出力時でも安定した動作を行うドラム型コアを採用し、トゥイーター用にはMF(メタライズドフィルム)コンデンサーを使用することで歪を低減しています。

スコーカーとトゥイーターの音圧レベルを調整できるクリック式のレベルコントロールを搭載しています。

ユニットレイアウトは左右対称となるように設計されており、リスニングポジションでの定位を改善しています。
エンクロージャーには音響用硬質パーチクルボードとラワン合板を組み合わせて使用しており、不要な共振現象による箱鳴りを防止するために入念な補強が施されています。例えば、側板と底板・天板の接合にはスプラインによるトメ構造、フロントバッフル板と各板は確実なホゾ組構造を採用しています。また、コーナーは隅木などを採用し、側板や天板、底板には補強棧を取り付けています。
エンクロージャー内部には吸音材を内蔵しています。

フロントグリルには音響特性の良いオックスフォードブルーの薄型サランネットを採用しています。また、エンクロージャーには天然木によるウォルナットオープンポア仕上げが施されています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
ユニット 低域用:25.5cmコーン型
中域用:16.5cmコーン型
高域用:6.4cmホーン型
再生周波数帯域 32Hz~20kHz
最大許容入力 50W
インピーダンス
出力音圧レベル 92dB/W(New JIS)
ネットワーク 3ウェイ、12dB/oct、LC平衡型
クロスオーバー周波数 800Hz、7kHz
外形寸法 幅361x高さ643x奥行299mm
重量 21.0kg