SANSUI SP-300S
¥45,000(1台、1989年頃)
解説
インナーフレームマウント方式などのサンスイのスピーカー技術を投入して開発されたスピーカーシステム。
低域16cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には、スレンダーカーボンファイバーと新開発の高内部損失バインダーを採用しており、剛性や内部損失を向上しています。また、裏スキン材に軽量で内部損失に優れたセルロース繊維を採用し、振動板の軽量化を実現しており、小口径ならではのレスポンスの良い低域再生を実現しています。
また、高域にはPFカーボン振動板を採用した2.5cmハードドーム型トゥイーターを搭載しています。
エンクロージャーは徹底した無共振思想によって開発されており、基本構造にインナーフレームマウント方式を採用しています。
センターバッフルには音響特性に優れた25mmのスプルース材を採用し、銅メッキ処理を施したM6ネジとワッシャーによりウーファーを固定しています。また、トゥイーターは音響特性に優れた針葉樹MDFブロックで20mm厚のスプルースを介して天板に取付けられています。
この天板はSP-1000と同様にスプルースとの2重構造としており、内部にも減衰特性に優れたスプルース材を多用した構造となっています。
スピーカー端子の取り付けには真鍮削り出し金メッキのバナナチップ端子を採用しています。
このバナナチップ端子は極太コードへの対応にも優れ、ワンタッチで確実に接続する事ができます。
細部にわたって小口のデットニング処理を施すとともに、銅メッキワッシャー、ネジを使用し、徹底した防振処理を施しています。
また、ウーファーユニットも共振点を分散し、振動モードが異なるようにダイキャストフレームの厚さを変えています。
別売りで専用のスピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
ユニット | 低域用:16cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 40Hz~40kHz |
最大入力 | 100W |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 87dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 1500Hz |
外形寸法 | 幅224x高さ400x奥行298mm |
重量 | 10.0kg |
別売 | スピーカースタンド L-300(2台1組、¥23,000) |