SANSUI SP-3005
¥55,900(1台、1972年頃)
解説
マルチ・ディレクション方式を採用したフロア型スピーカーシステム。
マルチ・ディレクション方式とは、中・高音用スピーカー・ユニットの指向性を内側にクロスさせてリスニングエリアを広げると同時に、音の波と波との組み合わせを豊かにして音響的な干渉ジマを作り出し、生音場そのままの、自然な臨場感の再現を図っています。
低域には30cmのハイコンプライアンスタイプのコーン型ユニットが採用されています。
大型フェライト・マグネットを採用しており、大口径真鍮ボビンにより耐久力を向上させています。
中域には新開発の凹型アルミ・ラジエーターを採用した16cmコーン型ユニットと、2個の10cmコーン型ユニットをスタガリング方式で採用しています。
高域には2個の5cmホーン型ユニットを採用しています。
音量レンズが前面に取り付けられており、指向特性の改善されています。
ネットワークにはE型フェライトコアを使用したコイルを採用し、歪や高域の損失、ダンピングファクターの減少を改善しています。
また側面にレベルコントロールを搭載しており、中・高音をそれぞれ±3dBで3ステップ調節が可能です。
2ウェイ、3ウェイ用のECS用端子が付属しており、フルレンジ、2ウェイ、3ウェイが簡単に切替えられます。
エンクロージャーはパイプダクトによるバスレフ方式で、ウォルナット・オープンポア仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・6スピーカー・バスレフ方式・フロア型 | ||||||
ユニット |
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周波数特性 | 25Hz~20000Hz 30Hz~20000Hz(無響室) |
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最大許容入力 | 60W | ||||||
インピーダンス | 8Ω | ||||||
出力音圧レベル | 96dB/W/m(新JIS) | ||||||
クロスオーバー周波数 | 600Hz、6000Hz(12dB/oct) | ||||||
レベルコントロール | 中音域:3ステップ(+3dB、Flat、-3dB) 高音域:3ステップ(+3dB、Flat、-3dB) |
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外形寸法 | 幅634x高さ706x奥行435mm | ||||||
重量 | 38.0kg |