SANSUI SP-25
¥10,000(1台、1973年頃)
解説
聴感をもっとも重視した設計思想に基づいて開発したスピーカーシステム。
ユニットには16cmのフルレンジユニットが採用されています。
コーン紙は、形状や材料の選択を検討するとともに、処理方法も考慮されたものを採用しています。これにより、10kHz付近の指向特性もを改善しています。
また、ボイスコイルには、C.C.A.W(銅被膜アルミ線)を採用しており、コイルの軽量化、電導性の向上に成功しています。
エンクロージャーは、一体組立てにより、バッフルボードや裏板も完全密着しており、より強度の高いものとなっています。
使用している素材は、サンスイが新たに開発した硬質チップボードで、とくに、多層構造を採用することでより強固なものとなっています。
内部には大量のグラスウールを入れ、バスレフ方式を採用することで、小型でも堂々とした低音を実現しています。
スピーカーの前面にアコースティック・ディフューザーを設けており、全帯域にわたってランダムに音を拡散し、高域の刺激をおさえ、聴きやすい自然な音の広がりを実現しています。
天然の檜材を使用した、カーブド格子のグリルとウォルナット天然木を使用したオープンポア仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 全帯域用:16cmコーン型 |
周波数特性 | ノーマル・リスニングルーム:45Hz~20000Hz 無響室:50Hz~20000Hz |
許容入力 | 20W |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 90dB/W/m(新JIS) |
外形寸法 | 幅251x高さ392x奥行190mm |
重量 | 5.0kg |