SANSUI SP-1000
※限定生産品
¥130,000(1台、1989年頃)
解説
スピーカー開発上の制約をひとつひとつ徹底分析し、素材から構造体、ユニット、スタンド等すべてにわたって吟味を尽くして開発したスピーカーシステム。
量産品では手の届かない細部のひとつひとつまで、至高の音楽表現に徹しきってこだわった、ハンドメイド感覚のスピーカーとして限定生産されました。
低域には21cmのコーン型ウーファーを採用しています。
エッジでの鳴きによって余計な音が発生するのを防ぐため、エッジを振動板の裏から固定しており、エッジの表面面積を極少にする事でエッジ鳴きを低減しています。
高域には2.5cmハードドーム型トゥイーターを採用しています。
振動板には、従来比で約50%の軽量化を実現するPFカーボン振動板を採用しており、基本的な素材をウーファーと同様にすることで、音のつながりを良くしています。
ユニットの固定方式には独自のインナーフレームマウント構造を採用しています。
エンクロージャー内部のほぼ中央に40mm厚のセンターバッフルを設け、ここにウーファーフレームと磁気回路を固定しており、ユニットの振動板以外の不要な鳴きを低減しています。
エンクロージャーには音響特性に優れた針葉樹系高密度パーチクルボードを使用し、ウォールナットツキ板によるオイルフィニッシュ仕上げとなっています。
また、天板はスプルースとの2重構造として、トップ面には本物の牛革ヌーバックを貼り、質感を向上しつつ扶養振動を低減しています。
また、背面の機械ラベルも牛革スエードに焼印を押したものを採用しています。
スタンドまでも含めた音を突き詰め、従来別売りオプションとして扱っていたスピーカースタンドが付属しています。本体への影響を排除する対応を施し、一体型としての完成度を高めています。
また、ワックスが付属しており、長く使い込むことでより深みを増す事ができます。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
ユニット | 低域用:21cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 40Hz~40kHz |
最大入力 | 120W |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 88dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 2000Hz |
外形寸法 | 幅270x高さ450x奥行303mm |
重量 | 18.0kg |
付属 | スピーカースタンド スピーカーケーブル スパイク ワックス |