SANSUI SP-100
¥21,100(1台、1966年6月発売)
解説
サンスイのスピーカー第一弾として発表されたスピーカーシステム。スピーカーを意識させないほど自然な音をめざして開発され、豊かな低音とバランスの良い音質でベストセラーになりました。
低域には25cmのコーン型ウーファーが採用されています。
コーン紙にはやや厚めで硬い紙質のものを開発し、エッジはクロスのロール型を採用しています。
磁気回路には9,600gaussの磁束密度をもった磁気回路を採用しています。
中域には12cmのコーン型ミッドレンジが採用されています。
後面を密閉した構造にしており、他のユニットからの影響を回避しています。
高域にはホーン型トゥイーターが採用されています。
ネットワークにはサンスイのトランス技術を生かした12dB/octの特殊設計コイルを採用しています。
また、タップ式レベルコントロールを搭載しており、従来のボリューム式のように直列抵抗がないため、ダンピング特性が減衰するということがありません。
このレベルコントロールは3ポイント(クリア、ナチュラル、ソフト)に切換え出来ます。
エンクロージャーはパイプダクトによるバスレフ方式で、内部には吸音材を入れることで干渉を抑えています。
素材は板厚21mmのチップボードで、ウォールナット仕上げとなっています。
フロントは日本の建築技法を生かした手作りの組格子を使用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:25cmコーン型 中域用:12cmコーン型 高域用:5cmホーン型 |
周波数特性 | 45Hz~20000Hz |
最大入力 | 25W |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 100dB/W |
クロスオーバー周波数 | 1500Hz、5000Hz(12dB/oct) |
外形寸法 | 幅358x高さ620x奥行300mm |
重量 | 15.7kg |