
SANSUI Monitor 2115
¥80,000(1台、1974年頃)
解説
JBLのプロフェッショナル用ユニットであるModel2115を用いたスピーカーシステム。
ユニットには20cmのコーン型フルレンジユニットであるModel2115を搭載しています。
磁気回路にはアルニコVマグネットを採用しており、鋳鉄のリターンサーキットに収納することで漏洩磁束を少なく抑えています。また、センターポールピースに純銀のコーティングを施し、インピーダンスコントロールリングとして働かせています。
ボイスコイルには50mm径でJBL独自のエッジ巻アルミリボンを採用しています。さらに、ボイスコイルボビンに直接取付けたダンプド・ジュラルミンドームによってクリアな再生を実現しています。
フレームにはアルミダイキャストを採用しており、大出力時においても変形を少なく抑えています。
プロ用ユニットの特徴を引き出すため、エンクロージャーには音響用パーチクルボードを採用しています。また、バッフル板には北欧製の樺桜合板を、補強材には米松を使うなど、材質には最新の注意が払われています。さらに、バッフル板の取り付け構造にホゾ組みを採用し、その他の各板の接合にはスプラインと隅木による十分な補強が施されています。
2ウェイ方式にグレードアップが簡単にできるエンクロージャー構造を採用しており、JBLプロ用トゥイーターModel
2405やネットワークModel 3105を使用することで2ウェイスピーカーシステムにすることができます。
外観はウォルナット・オイル仕上げとなっています。また、フロントグリルには天然檜材を用いた手作りの七宝組子を採用しており、格調高い仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 全帯域用:20cmコーン型(2115) |
最大許容入力 | 40W |
インピーダンス | 8Ω |
周波数特性 | 36Hz~18kHz |
出力音圧レベル | 92.5dB(NewJIS) |
外形寸法 | 幅350x高さ630x奥行355mm |
重量 | 19.4kg |