
SANSUI AA-200
¥29,800(1台、1974年発売)
解説
3ウェイ構成のブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはクラフトパルプをベースに特殊植物性繊維を加えたものを使用することえ適度な内部損失を持たせています。また、コーン形状を浅型とすることで分割振動を低減しています。
磁気回路には110mmφのマグネットを使用しています。
中域には13cmコーン型スコーカーを搭載しています。
ボイスコイルボビンには伝播特性の良いアルミボビンを採用し、さらに波型のフリーエッジを採用することで素直な音質を得ています。さらに、トゥイーターとのつながりをスムーズにするため植物性繊維に特殊樹脂をコーティングしたドーム状センターキャップを採用しています。
高域には新開発の6.5cmコーン型トゥイーターを搭載しています。
コーン紙の中央に17mmφのアルミダイレクトラジエーターを採用しており、高域での解像度や指向性を向上しています。また、ボイスコイルにCCAW(銅被覆アルミ線)を使用しているため振動系の軽量化を実現しています。
振動板後部は密閉された構造となっており、ダンプ材を充填したダンプドポーテッドバックキャビティ方式によってスコーカーとのつながりを改善しています。
ネットワークにはE型フェライトコア・インダクターを用いたパラレルタイプを採用しています。この方式は大入力時にも歪の発生が少なく、位相変位も最小限に抑えられています。
エンクロージャーは内容積46リットルでパイプダクトによるバスレフ設計となっています。
バッフル板には高密度ボード、側板と天板には3層の高密度ボードを使用することで適度な内部損失を得ています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:25cmコーン型 中域用:13cmコーン型 高域用:6.5cmコーン型 |
最大許容入力 | 50W |
音圧レベル | 93dB(新JIS) |
周波数特性 | 35Hz~20kHz |
インピーダンス | 8Ω |
クロスオーバー周波数 | 1kHz、6kHz |
ネットワーク | 12dB/oct、LC型 |
外形寸法 | 幅374x高さ616x奥行268mm |
重量 | 13.5kg |