SANSUI SR-2020
¥28,600(1968年6月発売)
解説
SR-4040と同様に、プレイヤーの基本性能を徹底的に追求したレコードプレイヤー。
ダブルリム・ターンテーブルの内側のリムをベルトによってドライブするダイレクト・ドライブ機構で、ゴロやノイズを発生せずに、安定した走行が得られます。
また、モーターには大型コンデンサー起動の4極ヒステリシス・シンクロナス・モーターを使用しています。
電源OFFの状態ではスピード切替機構が自動的にインターロックされ、ベルトの変形を抑えています。
また、使用されているベルトは、精密度の極めて高いグラインダー仕上げで、厚さムラをミクロン・オーダーの数値まで均一化したポリウレタン・エンドレスベルトを採用しています。
アームには、高感度で無共振な針圧直読式スタティック・バランス型パイプアームを採用しています。
アーム可動部の重量、摩擦抵抗及び慣性能率を出来る限り小さく設計したため、感度が良くなっています。
カートリッジはIM(インデュースド・マグネット)型を採用しています。
直線型軽量カンチレバーを採用し、可動部の質量を一段と小さく、高域が良く伸びるハイ・コンプライアンスに設計されています。
特殊な軽合金を用い、フチを下方へ曲げて補強リブとし、強度と共振点を解決した軽量スペア・シェルがついています。
リード線を含めて僅か7gの自重で、欧州規格コネクターを採用しているため、他のアームにも使用可能です。
遅延動作型のスタート・リフタを採用しており、急激な操作でON/OFFを行うような事があっても、アームがリフターの上で乱舞するような不快な現象を抑えています。
プッシュボタンによる速度切替機構を採用しています。
ハウリング防止用の特殊材ゴムクッションを採用しています。
静電防止剤の封入された特殊ラバー・シートを採用しており、レコードが帯電するのを防止しています。
キャビネットにはウォルナットのオープンポア仕上げを採用し、アクリルのダストカバーが付属しています。
機種の定格
型式 | ステレオレコードプレヤー |
方式 | 2スピード、ベルトドライブ方式 |
ターンテーブル | 30cm、1.1kg、アルミ合金ダイキャスト製 |
電源モーター | コンデンサー起動ヒステリシス・シンクロナス・モーター |
定格回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転切替方式 | プッシュ・ボタンによるベルト掛け替え機構 |
SN比 | 45dB以上 |
ワウ・フラッター | 0.1%以下 |
PUアーム | スタティックバランス型無共振パイプアーム |
トラッキングエラー | ±1゜ |
針圧 | 0g~2.5g(0.5gステップで直読) |
カートリッジ | IM(インデュースド・マグネット)型 |
周波数特性 | 15Hz~20kHz |
出力バランス | 1.5dB以下 |
チャンネルセパレーション | 30dB以上(1kHz) |
出力電圧 | 5mV |
標準負荷抵抗 | 50kΩ |
標準針圧 | 1.5g~2g |
針先コンプライアンス | 17x10-6cm/dyne |
針先 | 0.5mil、ダイヤ針 |
付属装置 | 電源スイッチと連動する遅延オイルダンプ式アームリフター 針圧直読ウェイト カートリッジ自重補正用サブウエイト プラグイン・スペア・ヘッドシェル |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 20VA |
外形寸法 | 幅520x高さ178x奥行375mm |
重量 | 8kg |