SANSUI P-M7
¥57,000(1912年頃)
解説
ランダム自動選曲機構を搭載したフルオート・クォーツDDプレイヤー。
ランダムプログラム自動選曲機構を搭載しており、プログラムされた曲順通りに自由に演奏できます。プログラムは7曲まで行え、リピート機能によって何回でも繰り返し演奏が可能です。
このランダムプログラム自動選曲機構はトーンアームの先端に取り付けられた2つのコンピュ・センサーによって行われています。まず、第1のセンサーがレコード盤上の曲間をサーチし、コンピューターに静かにアームを降ろす指令を出します。次に第2のセンサーが曲間に針先があることを感知し、ミューティング解除を指令します。このデュアルセンサー方式によって正確なプログラム選曲を可能にしています。
レコードサイズと回転数を自動設定できるオートセレクト機能を搭載しており、30cm、25cm、17cmのどのレコードサイズでも自動的に検知されます。また、自動選盤と同時に30cmなら33
1/3rpm、17cmなら45rpmと回転数もオートセレクトされます。
この機能はレコードのかけ忘れによる針先の損傷を防ぐ安全機構としても動作します。
駆動モーターにはクォーツPLLサーボDDコアレスモーターを採用しており、高い回転精度を実現しています。
トーンアーム部にはリニアトラッキング方式を採用しています。
この方式では針先がレコード盤上を直線移動するため、トラッキングエラーをなくすと共にインサイドフォースを極少に抑えています。
カートリッジにはデュアルマグネット型を採用しています。
サンスイのカセットデッキと組み合わせることでレコードの編集録音が可能なコンピュ・エディット機構を搭載しています。
このメカニズムでは、プレイヤーの演奏スタート/ストップとカセットデッキの録音スタート/ストップのタイミングを合わせることができ、録音時の失敗を防ぐことができます。また、ランダムプログラム自動選曲機構と組み合わせることで自由に編集録音が可能です。
実際の動作は、レコード盤に針先が降りるとコンピュ・センサーの指令によってカセットデッキの録音がスタートし、レコード演奏が終わるとコンピューター指令によってカセットデッキがRec
Muteのあと録音スタンバイとなります。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
駆動方式 | 電子制御ダイレクトドライブ |
モーター | クォーツPLLサーボコアレスモーター |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
ターンテーブル | 30.6cmアルミダイキャスト製 |
ワウフラッター | 0.028%以下(WRMS) |
SN比 | 72dB以上(DIN-B) |
トーンアーム | リニアトラッキング方式スタティックバランス型 |
実効長 | 142mm |
トラッキングエラー | ±0.2゜ |
カートリッジ | デュアル・マグネット型(SV-S303) |
針先 | 0.6milダイヤ針(SN-S303) |
周波数特性 | 10Hz~22kHz |
チャンネルセパレーション | 25dB(1kHz) |
出力電圧 | 2.4mV(1kHz、35.4mm/s) |
負荷インピーダンス | 47kΩ |
適正針圧 | 1.75±0.25g |
フルオート機構 | オートリードイン オートリターン リピート オートサイズセレクト(30、25、17cm) ランダムプログラム自動選曲 オートスピードセレクト |
定格消費電力 | 11W |
外形寸法 | 幅345x高さ99x奥行360mm |
重量 | 5.8kg |