SANSUI D-W10
¥89,800(1984年頃)
解説
ダブル録音、シリーズ録音、リバース録音が可能なダブルリバースカセットデッキ。
aデッキ、bデッキに同時に録音ができるダブルレコーディングシステムや、aデッキの往復録音が終ったあとbデッキの往復録音を始めるシリーズレコーディングシステム、ダビングスイッチをONにするとaデッキが再生スタンバイbデッキが録音スタンバイになるシンクロダビング/倍速ダビングを搭載しています。
aデッキを15曲ランダム選曲15曲メモリーのRMPSでプログラム再生し、bデッキが録音・レックミュートを繰り返すことで曲順を入れ替えて編集録音できるコンピュエディットダビングなどの機能を搭載しています。
また、コンピュエディット・ダビング中に気に入らない曲がある場合に、その曲をキャンセルし、予約した次の曲から再びコンピュエディット・ダビングを自動的に開始するRCPS(レックキャンセル・プログラム・スキップ)機構を搭載しています。
aデッキの往復再生が終ったらbデッキのA面へ、リレー再生によるテープ2巻分まるまるのロングプレイが楽しめます。
また、リピートモードにしておけばaデッキからbデッキへ、bデッキからaデッキへ、エンドレスに再生します。
フェードイン、フェードアウトを行うオートフェーダーを搭載しています。
フェードアウト後は4秒間のレックミュートを行って録音スタンバイとなるため、適度な曲間が作れます。
再生時のプレイバックミキシング、ソースとマイクとのミキシング録音、aデッキの再生音とマイクをミキシング録音できるミキシング・ダビング機能を搭載しています。
マイコン制御のフルロジックコントロールを活かし、独自のワンキーコントロールとすることでシンプルな操作性を実現しています。
テープの未録音部を探すブランクサーチを搭載しています。
10秒以上無音部分が続いた場合、最後の曲のエンドまで戻り4秒間レックミュートの後、録音スタンバイとなります。
入力信号の大きさに合わせて録音レベルを自動調整するALCを搭載しており、デジタルソースで起こりがちな過大なピーク入力でのクリップを防いでいます。また、録音レベルをマニュアル調整に切替える事も可能です。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーB/Cタイプを搭載しています。
また、ダビング時にはドルビーが二重に働くのを防ぐため、ドルビーOFFになるセーフティ設計となっています。
一方のデッキがプレイ中に、もう一方のデッキを巻戻し、早送りできるタイムシェアリング・リワインド(TSR)機能を搭載しています。
曲のイントロ部を約10秒ずつ次々に再生するイントロスキップ機構を搭載しています。
前後の曲の頭出しができるAMPS機能を搭載しています。
メタル/ハイバイアス(CrO2)/ノーマルを自動検出するオートテープセレクターを搭載しています。
別売りオーディオタイマーを接続することでタイマー録音再生が可能です。
5点ピークレベルインジケーターを搭載しています。
動作指令を受けたときにピッと鳴る電子ブザーを採用しています。
4秒間の曲間がワンタッチで作れるレックミュート機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | ダブルカセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック2チャンネルステレオ |
ヘッド | 録再:ハードパーマロイx2 消去:ダブルギャップフェライトx2 |
モーター | キャプスタン用:2スピード電子制御DCモーターx2 リール用:DCモーターx2 |
ワウ・フラッター | 0.05%以内(WRMS、JIS) ±0.1%(W.peak、EIAJ) |
早巻時間 | 約85秒(C-60) |
周波数特性(-20VU) | メタルテープ:20Hz~18kHz(30Hz~17kHz ±3dB) CrO2:20Hz~17kHz(30Hz~16kHz ±3dB) LH:20Hz~15kHz(30Hz~14kHz ±3dB) |
SN比(録再、メタルテープ) | ドルビーoff:56dB以上 ドルビーB:65dB以上(5kHz) ドルビーC:72dB以上(1kHz) |
入力感度/インピーダンス (1kHz、0VU) |
Mic:0.5mV/10kΩ オート:150mV/47kΩ マニュアル:70mV/47kΩ |
出力レベル(1kHz、0VU) | Line:300mV/47kΩ ヘッドホン:130mV/33Ω |
消費電力 | 30W |
外形寸法 | 幅430x高さ111x奥行304mm |
重量 | 6.2kg |
付属 | ピンプラグコード2本 クリーニング棒1袋 |