オーディオの足跡

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SE-9の画像
 解説 

グラフィックイコライザーの機能に加え、マイコンに音場の特性をフラットにする機能をもたせたコンピュ・イコライザー。

4bitのマイクロコンピューターを搭載しており、サンスイ独自のプログラムによるマイコンが、リスニング・ルームの色々な条件を読み取ります。
まず、マイコロホンをリスニング位置に設置し、コンペンセート・ボタンを押します。すると、ジェネレーターからピンク・ノイズを発生させ、左右のスピーカーから交互に0.5秒ずつ、音が放射されます。それを、付属の測定用マイクがキャッチし、音場情報をリアルタイムにマイコンに伝えます。
マイクロホンを通して得られた音場情報は、8帯域のスペクトラム・アナライザーで帯域別レベル情報に変換し、マイコンに伝えます。そのデータを、高速処理能力をもつマイコンが判断し、フラットレスポンスを割り出します。
そして、グラフィック・イコライザー部のフェーダードライブメカニズムに指令を伝達し、16素子のフェーダーを自動的に移動させます。ここで、フェーダー位置の確認情報がマイコンにフィードバックされ、エラーがあれば修正します。
これらの処理は約30秒で行われます。

メモリー機能を搭載しており、フラット特性を記憶して、ワンタッチで呼び出すことが可能です。
部屋の条件が変化したり、リスニング位置が変った場合など、新たなデータを記憶すれば、自動的に前の特性は消去します。
また、マニュアル時に作り出した特性カーブを4パターンまで記憶し、呼び出すことも可能です。このメモリーは2段構えとなっており、プロがコントロールした4パターンのサウンド・メニューが固定プログラムされています。

グラフィックイコライザー部は8帯域を左右独立調整方式で±12dBのイコライジングが可能です。
フェーダーは60mmストロークのスライドボリュームで連続可変が可能です。

音の動きをリアルタイムに映像化する8帯域スペクトラム・アナライザーを搭載しています。
音楽再生時(Line/Reset)には、音楽の周波数スペクトラム、音場測定時(Analyze)にはシステムの音場周波数特性を見て確認できます。

低雑音ICの半導体インダクター回路により音を汚すコイルを排除しています。

テープデッキが2台接続でき、ボタンのセレクトでTape-1、Tape-2、ソースの各モニターが可能です。
また、ダビング機能により、Tape1→Tape2、Tape2→Tape1をイコライジングした相互ダビングができ、出力レベルコントロールも搭載しています。

イコライザー回路を通さず、ダイレクトに入出力回路が接続できるDefeatポジションを搭載しています。

機種の定格
型式 コンピュイコライザー
可変範囲 ±12dB、左右独立
中心周波数 80Hz、160Hz、315Hz、630Hz、1.25kHz、2.5kHz、5kHz、10kHz
入力感度/インピーダンス Input:1V/30kΩ
Tape1、2:1V/30kΩ
Mic:4mV/47kΩ
出力レベル/インピーダンス Tape Rec1、2:1V/50Ω
Pink Noise Level:500mV/600Ω
定格出力:1V/47kΩ
全高調波歪率 0.008%(定格出力)
周波数特性 10Hz~100kHz +0 -1dB(フラットポジション時)
SN比(IHF) 110dB
ゲイン 0dB(フラットポジション時)
消費電力 30W
外形寸法 幅430x高さ148x奥行311mm
重量 6.6kg
付属:マイクロホン
型式 エレクトレット・コンデンサー型
感度 -65dB
インピーダンス 600Ω