SANSUI CD-5
¥18,500(1969年9月発売)
解説
BA-60、BA-90などと組合わせて使用し、マルチチャンネルアンプ用途で開発されたチャンネルディバイダー。
CD-5は13石のトランジスター及びダイオードで構成されています。
そのうち2石のダイオードが整流用で、1石のトランジスタが整流電圧のリップル分を除去するフィルターに使われ、残りの10石のトランジスターは2SC-458LG(NPN型ロー・ノイズ型シリコントランジスタ)が周波数フィルターに使用されています。
用途は2チャンネルマルチアンプ、3チャンネルマルチアンプ用で、フルレンジ用の端子も搭載しています。
クロスオーバーの遮断特性は、6dB/octと12dB/octの切換えが可能で、この場合、6dB/octのときはCR型フィルター、12dB/octではエミッタ・フォロア型のNFフィルターとなります。
アンロックボタンを搭載しています。
このボタンを押さない限り、クロスオーバー周波数切替えツマミが回らない構造になっており、不注意に周波数を切替えてしまい、ユニットを破損するなどの危険を防止しています。
機種の定格
型式 | 2ch/3chチャンネルデバイダー |
最大入力電圧 | 3V |
定格出力電圧 | 2V |
入力インピーダンス | 100kΩ |
出力インピーダンス | 10kΩ以上 |
クロスオーバー周波数 | 2ch High:200、340、560、900Hz 2ch Low:2.5k、3.6k、5k、7kHz 6dB/oct、12dB/oct切換え可能 |
全高調波歪率 | 0.3%以下(定格出力時) |
構成 | 11Tr、2Di |
外形寸法 | 幅152x高さ111x奥行264mm |
重量 | 2.7kg |