解説　

サンスイの技術を投入し、高級機の領域に迫るアンプ、チューナー部を搭載した高級ステレオレシーバー。

メインアンプ部は全段直結OCLピュア・コンプリメンタリーと、さらに大出力、小出力時の歪特性の劣化を防ぐ定電流駆動方式を採用しています。
このため、大きな音でも小さな音の時でも歪が少ない高品位の音質を実現しています。

プリアンプ部は、イコライザー回路に厳選した低雑音トランジスタを3段直結構成したNF型を採用し、トーン回路にはロータリースイッチを採用しています。

チューナー、プリアンプは、電圧を安定させる安定化電源を、メインアンプには、電源変動、負荷変動に対して安定な定電流駆動方式、2段差動増幅回路を採用しています。
また、トランジスタとスピーカーの保護には新設計のリレー回路と4本の速断ヒューズを設け、安全性への対策を講じています。

4チャンネルステレオ化が楽しめる4チャンネルアダプター専用端子を搭載しています。
この機能を利用しない場合はテープデッキを接続して、録音、再生、テープのリプリントができます。

テープ独特のノイズを減少させ、快適な録音、再生が楽しめるノイズ・リダクション・アダプターを接続できます。

プリとメインアンプ部の分割使用ができ、マルチアンプ方式へと発展させることが可能です。

モーターゴロやレコードのスクラッチノイズを軽減するロー、ハイフィルターを搭載しています。
また、小音量時に効果的なラウドネス・スイッチを搭載しています。

スピーカー出力は3系統あり、A、B、C、A+B、A+C、OFFの6通りが選べます。

FMアンテナ入力部は300Ω平衡型以外に、遠距離や雑音の多い場所で使用すると効果的な同軸ケーブル用の75Ω端子もあります。
また、局間ノイズをシャットアウトできるミューティング回路を搭載しています。

機種の定格

型式	FM/AMレシーバー
<FMチューナー部>
受信周波数	76MHz～90MHz
感度(IHF)	2μV
全高調波歪率	stereo:0.5%以下
S/N比	63dB以上
選択度	60dB以上
ステレオセパレーション	35dB以上(400Hz)
<AMチューナー部>
受信周波数	535kHz～1605kHz
感度(バーアンテナ)	50dB/m
<アンプ部>
定格出力	ミュージックパワー(IHF): 130W(4Ω、1kHz) 実効出力 (片ch動作):39/39W(8Ω、1kHz) (両ch動作):34W+34W(8Ω、1kHz) (両ch動作、20Hz～20kHz):28W+28W(8Ω)
全高調波歪率	0.3%以下(定格出力、メインアンプ)
混変調歪率	0.3%以下(定格出力、SMPTE、70Hz:7kHz＝4:1、メインアンプ)
パワーバンドウィズ(IHF)	10Hz～50kHz(8Ω)
周波数特性(メインアンプ)	15Hz～40kHz、±1dB
ハム及びノイズ	90dB以上(IHF、メインアンプ)
入力感度/インピーダンス (1kHz)	Phono(最大許容入力100mV、THD 0.5%以下):2.5mV/50kΩ AUX、Tape Monitor、4ch Adaptor:150mV/50kΩ Main Amp:800mV/50kΩ
出力電圧	Tape Monitor(Din):30mV (Phone、Pin):150mV
トーンコントロール	Bass(3dBステップ):±15dB(50Hz) Treble(3dBステップ):±15dB(15kHz) Loudness:+10dB(50Hz)、+8dB(10kHz) Low Filter:-10dB(50Hz、12dB/oct) High Filter:-10dB(10kHz、12dB/oct)
<総合>
外形寸法	幅424x高さ140x奥行315mm
重量	13.2kg