オーディオの足跡

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SAX-800の画像
 解説 

FM放送時代の家庭用チューナーアンプとして発売されたFM/AMステレオレシーバーの中堅機。

FMフロントエンドには3連バリコン、RF段にFETを使用し、妨害排除能力を向上させています。
また、AGC回路の採用により、強電界での選択度も向上しています。

4段IF増幅、3段リミッター回路により、十分なリミッター特性を得ています。

ノイズキャンセラーは従来のハイカット方式をやめ、周波数の高い可聴範囲をカットする事無く、ステレオ受信時のノイズを取り除いています。

中間アンプ部は、低雑音シリコントランジスタによるCR型トーンコントロールを採用しています。

FM受信時の局間ノイズを排除するため、ミューティングスイッチを搭載しています。

FMマルチ回路には安定度と信頼性の高いスイッチング方式を採用しています。

純電子式FMステレオ・モノ切替機能を搭載しており、FM-AUTOではFM放送がモノラルからステレオになると電子スイッチが自動的に動作します。また、微弱電界では自動的にモノになり、ノイズの多いステレオ受信をしません。
ステレオ放送の確認は、ステレオインジケーターで出来ます。

FMアンテナ入力切替スイッチを搭載しており、ローカル・ディスタントの切り換えが出来るため、強電界地区でも歪の無い受信を可能にしています。

AM受信部にはセラミック・フィルターの使用により、選択度が向上し、ビート妨害の排除能力が優れ、また新方式のAGCの採用により小入力から大入力まで安定した受信状態が得られます。

300Ωと75Ωの2回路のFMアンテナ入力端子を搭載しています。

オーディオ回路からチューナー部までの全てにシリコントランジスタを採用しており、SNを改善しています。

パワートランジスタにメサ型シリコントランジスタを使用したコンプリメンタリ・ダーリントン回路のSEPP-OTL方式を採用しています。
また、万一の場合を考慮して速断ヒューズを使用し、パワートランジスタを保護しています。

ハイフィルター、ラウドネスコントロール、DINコネクター、テープモニター回路、ヘッドホンジャック、グランド端子、マルチプレックス・セパレーションアジャスターなどの機能を搭載しています。

機種の定格
型式 ソリッド・ステート・チューナー・アンプ
<アンプ部>
実効出力
ミュージックパワー(IHF): 70W±1dB(4Ω)
58W±1dB(8Ω)
実効出力: 28W/28W±1dB(4Ω)
22W/22W±1dB(8Ω)
全高調波歪率 1.0%以下(定格出力)
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) 1.0%以下
パワーバンドウィズ(IHF) 20Hz~35kHz(8Ω)
周波数特性 パワーアンプ部:15Hz~50kHz ±1dB
AUX:20Hz~30kHz ±1.5dB
チャンネルセパレーション Phono、AUX:50dB以上(定格出力、1kHz)
ハムおよび雑音(IHF) Phono、AUX:70dB以上
入力感度(定格出力、1kHz) Phono:2.2mV±3dB
AUX、Tape Mon(PIN)、Tape Recorder(DIN):150mV±3dB
録音出力 Tape Rec(PIN):150mV±3dB
Tape Recorder(DIN):25mV±3dB
出力インピーダンス 4Ω~16Ω
ダンピングファクター 60(8Ω)
イコライザー Phono:RIAA NF型
トーンコントロール Bass:±10dB(50Hz)
Treble:±10dB(10kHz)
ラウドネスコントロール 50Hz:+8dB、10kHz:+5dB(Volume-30dB)
ハイフィルター 10kHz、-10dB
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
感度 2μV±3dB(20dB quieting)
2.8μV±3dB(IHF)
全高調波歪率 1%以下(60dB input、100%mod)
SN比 50dB以上(60dB input)
選択度 45dB以上
イメージフレクェンシーリジェクション 45dB以上
IFリジェクション 55dB以上
チャンネルセパレーション 35dB以上
スプリアスレスポンス 50dB以上
不要幅射 34dB以上
<AMチューナー部>
受信周波数 535~1,605kHz
感度 22μV±3dB(1MHz)
イメージ比 40dB以上(1MHz)
IFリジェクション 45dB以上
選択度 20dB以上
<総合>
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 110VA(最大)
外形寸法 幅402x高さ116x奥行333mm
重量 10.5kg