解説　

サンスイQS方式によるシンセサイザーとデコーダー機能を搭載した4チャンネル・レシーバー。

2チャンネル・ソースやマトリックス方式の4チャンネル・ソースに対応しており、4チャンネル化して再生ができます。
また、ディスクリート4チャンネル・テープやその他の4チャンネル・ソースも4チャンネル化することが可能です。

4チャンネルのフロントの位置を後や右に自由に移動させるモード・スイッチを搭載しています。
また、2チャンネルの音をフロントとリア両方同時に出す事や、フロントかリアだけから出す事も可能です。

プリアンプ部には、特に選んだローノイズ・シリコントランジスターをプリアンプに用い、トーンコントロールにはNF型を採用しています。また、ラウドネススイッチや、フロントとリアの音量調整に使うスライド式音量調整を採用しています。

FM部は、デュアルゲートFETと3連精密バリコン使用のフロントエンドや4素子セラミックフィルターとICを使ったIF段を採用しています。
また、AM部には大型フェライトバーアンテナを使用しています。

機種の定格

4チャンネル・レシーバー
<オーディオ部>
ミュージックパワー(IHF)	100W(4Ω) 80W(8Ω)
実効出力	20Wx4(4Ω) 15Wx4(8Ω)
全高調波歪率	0.8%以下(定格出力)
混変調歪率(60Hz:7kHz＝4:1、SMPTE)	0.8%以下(定格出力)
パワーバンドウィズス(IHF)	20Hz～30kHz(8Ω)
周波数特性(Normal Listening Level)	2ch Aux:30Hz～30kHz ±2dB
チャンネルセパレーション	50dB以上(1kHz)
ハム及び雑音(IHF)	Phono:60dB以上 Aux:70dB以上
入力感度(定格出力、1kHz)/インピーダンス	Phono(2ch):3mV/50kΩ 4ch Aux:300mV/50kΩ 2ch Aux:180mV/50kΩ Tape mon(Pin):180mV/50kΩ Tape Recorder(Din):180mV/50kΩ
録音レベル(2ch、定格出力1kHz)	Tape Rec(Pin):180mV Tape Recorder(Din):30mV
負荷インピーダンス	4Ω～16Ω
ダンピングファクター	20以上(8Ω)
イコライザー	Phono:RIAA NF型
トーンコントロール(フロントのみ)	Bass:±10dB(50Hz) Treble:+8dB～-10dB(10kHz)
ラウドネス(Volume -30dB)	+8dB(50Hz)、+3dB(10kHz)
<FMチューナー部>
受信周波数	76MHz～90MHz
感度	2.3μV(20dB quieting) 3μV(IHF)
全高調波歪率	1%以下
SN比	55dB以上
選択度	45dB以上
キャプチャーレシオ(IHF)	3dB
イメージ・リジェクション	50dB以上
IFリジェクション	90dB以上
スプリアス・レスポンス・リジェクション	60dB以上
ステレオセパレーション	35dB以上(400Hz)
スプリアス・ラジエーション	34dB以下
アンテナ入力インピーダンス	300Ω平衡型、75Ω不平衡型
<AMチューナー部>
受信周波数	535kHz～1,605kHz
感度	200μV/m(1kHz、バーアンテナ)
イメージリジェクション	50dB以上(1kHz)
IFリジェクション	70dB以上(1kHz)
選択度	30dB以上
<総合>
使用半導体	トランジスタ:57個 FET:1個 IC:1個 ダイオード:24個
電源電圧	AC100V、50Hz/60Hz
消費電力	130W(最大)
外形寸法	幅480x高さ132x奥行310mm
重量	9kg