SANSUI BA-303
¥109,000(1967年発売)
解説
管球アンプの最後を飾るセパレートアンプシリーズとして開発された管球式パワーアンプ。
CA-303、BA-202、BA-303の発売以降の長い期間、管球式アンプは発売されませんでした。
出力管には英国GEC製のKT-88を採用しており、あえて三極管接続でAB級プッシュプル出力段を構成しています。
これにより内部抵抗が非常に低くなり、高調波歪や音楽再生の上で有害な混変調歪率が少なくなっています。
また、初段からドライバー段までの各段に、内部抵抗を低く、増幅率を高く得られる三極管を選んで構成しており、ミラー効果の影響が少なく、良好な高域特性となっています。
出力トランスには、低域での一次インダクタンスを大きくとるために最高級のオリエントコアを使用しています。
また、サンスイ独特の捲線構造で高域での漏洩インダクタンスや各種分布容量を少なくしています。
バイアスチェックメーターを装備しています。
出力管の最適動作とAC電源電圧を確認でき、外部から簡単に出力管のバイアス調整が可能です。
入力調整用に左右チャンネルが独立した入力調整用ボリュームを搭載しています。
ダンピングファクターの切替が可能となっており、6段階の調整が可能です。
アンプの出力インピーダンスをスピーカー駆動の最適値に合わせることができ、より忠実度の高い再生が可能です。
TESTとMUSICの2系統の入力端子を装備しています。
TEST端子は入力調整用ボリュームに直結され、一般の入力端子と同じです。
MUSIC端子は入力調整用ボリュームとの間に遮断周波数20HzのCR回路による低域カットフィルターが挿入されており、耳障りな低域雑音が除去されています。
外観は全面ヘアライン仕上げのアルミパネルと、ウォルナットの木目を活かしたオープンポア仕上げの木枠、黒色半艶焼付塗装が施された真空管保護用のパンチングメタルのボンネットで仕上げられています。
脚部にはプラスチック脚とナイロンキャスターの混合使用となっており、移動を容易にしています。
機種の定格
| 型式 | ステレオパワーアンプ |
| 実効出力 | 27W/27W(8Ω) 25W+25W(ステレオ) |
| ミュージックパワー | 60W(8Ω) |
| 周波数帯域 | 15Hz~50kHz ±1dB(定格出力時) |
| 全高調波歪率 | 0.3%以下(30Hz~15kHz、定格出力時、8Ω) 0.5%以下(20Hz~20kHz、定格出力時) |
| 混変調歪率 | 0.7%以下(定格出力時、60Hz:7kHz=4:1) |
| チャンネルセパレーション | 60dB以上(定格出力時) |
| 入力感度/インピーダンス | 0.9V±3dB/100kΩ |
| SN比 | 80dB以下(定格出力時) |
| 出力インピーダンス | 8Ω、16Ω |
| ダンピングファクター | 1、2、4、8、15、30 ±3dB(8Ω) 1.5、3、6、12、23、45 ±3dB(16Ω) ※切換スイッチ搭載 |
| 使用真空管等 | 真空管x8(6AQ8x2、12AU7x2、KT-88x4) ダイオードx6 |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 270VA(無信号時) 360VA(最大信号時) |
| 外形寸法 | 幅432x高さ181(ゴム脚の高さ含まず)x奥行332mm |
| 重量 | 26.5kg |
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