オーディオの足跡

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AU-D7の画像
 解説 

ダイアモンド差動回路と新開発リニアA回路を採用したプリメインアンプ。

AU-Dシリーズで採用されたダイアモンド差動回路を搭載しています。
この回路では、どんな入力に対しても、それに対応する多量のドライブ電流を瞬間的にパワー段に供給できる理想的な回路となっており、音楽再生に最も有害な動的歪であるTIM(過渡混変調歪)を限りなくゼロに近づけています。これによりAU-D7ではスルーレート±120V/μsec(インサイドスルーレート±220V/μsec)という従来の同クラスアンプの約2倍に相当する高速応答性を実現しています。

パワーアンプ部はDCアンプ構成となっており、増幅方式には新開発のリニアAサーキットを採用することでAクラスの音質の良さとBクラスの効率の良さの両立を図っています。
この方式では入力シグナルに応じて出力段のバイアスがカットオフしないようにするため、バイアスをリアルタイムにコントロールしており、原理的にスイッチング歪やクロスオーバー歪が生じません。それと同時にBクラスに匹敵する高い効率を得ています。

パワートランジスタの素子にはNM(Non Magnetic)パワートランジスタを採用しています。

回路構成をフラットアンプを排除した2アンプ構成としています。また、MC出力もダイレクトにイコライザーに入力されるシンプルかつストレートな構成をとっています。

イコライザーアンプ部はFET差動入力のカスコード接続を配したトランジスタ10個構成となっており、ゲインの切替によってMMカートリッジ/MCカートリッジともに最適な増幅度を得ています。

トーンコントロール部は一般的な高音と低音の2つに加え、中音と超低音を加えた4クロスバンド・トーンコントロールを採用しています。

ダイレクトアクセスインプットセレクターを採用しており、ワンタッチで入力ソースの切替が可能です。
また、RECセレクターを採用しており、2台のテープデッキの接続が可能です。

フルモードセレクターを搭載しており、ステレオ、モノラル、リバース、L、Rが選べます。

大型リレーを用いたスピーカーセレクターを採用しています。

LEDデジタルピークパワーディスプレイを搭載しています。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
<パワーアンプ部>
実効出力(20Hz~20kHz、THD 0.009%) 65W+65W(8Ω)
全高調波歪率(20Hz~20kHz) 0.008%以下(1/2実効出力時)
出力帯域幅(IHF、THD 0.02%) 10Hz~70kHz(8Ω)
ダンピングファクター(新IHF、1kHz) 200(8Ω)
周波数特性(1W) DC~100kHz +0 -0.5dB
エンベローブ歪 測定不能
TIM歪(Sawtooth法) 測定不能
スルーレイト ±120V/μsec(8Ω)
インサイド±220V/μsec
ライズタイム 0.6μsec(2Vp-p出力時)
<プリアンプ部>
入力感度/インピーダンス(1kHz) Phono MM:2.5mV/47kΩ
Phono MC:200μV/100Ω
Tuner、Aux、Tape Play:200mV/47kΩ
Phono最大許容入力(1kHz) Phono MM:200mV(THD 0.01%)
Phono MC:15mV(THD 0.1%)
出力電圧/インピーダンス Tape rec:200mV(47kΩ、1kHz)/600Ω
全高調波歪率(6V出力時) 0.003%以下
RIAA偏差(0.5V出力時) 20Hz~20kHz ±0.5dB
SN比(Aネットワーク、ショートサーキット) Phono MM:86dB以上
Phono MC:67dB以上
Tuner、Aux、Tape play:110dB以上
入力換算雑音(Aネットワーク、ショートサーキット Phono MM:-138dBV
Phono MC:-141dBV
チャンネルセパレーション(1kHz) Phono MM:55dB以上
Tuner、Aux、Tape play:60dB以上(10kΩターミネート)
トーンコントロール Super Bass:±6dB(10Hz)
Bass:±6dB(100Hz、Vol-30dB)
Presence:±6dB(1.2kHz)
Treble:±6dB(10kHz、Vol-30dB)
ラウドネス(Vol-30dB) +6dB(50Hz)、10kHz(+5dB)
<総合>
定格消費電力 135W(電気用品取締法)
外形寸法 幅430x高さ148x奥行327mm
重量 10.2kg