
SANSUI AU-D507X
¥65,000(1984年発売)
解説
Xバランス・アンプを採用することで、このクラスでの高いクオリティを追求したインテグレーテッドアンプ。
アンプの基本構成にはXバランス・アンプを採用しています。
この回路はアースと分離した構造となっており、信号回路、電源回路、NFB回路にいたるまで完全なバランス構成となっています。入力回路から完全にバランス作動させるとともに、出力段においても+側と−側専用の2台のアンプがスピーカーをドライブし、さらにプラスとマイナスの両側でバランス・フィードバックをかけることで、アースなどの影響を受けない優れたスピーカードライブ能力を獲得しています。
イコライザー部にはHi-Precisionイコライザーを採用しており、20Hz~300kHzで±0.2dBとワイドレンジで高精度なRIAA偏差を実現しています。
非磁性体を用いることで高音質化を図った抵抗やコンデンサー、大型アルミヒートシンクなどのパーツを採用しています。
テープ入力2回路搭載しています。
また、レックセレクターを搭載しており、再生中のソースとは別のソースを録音出力できます。
2系統のスピーカーが接続できるツイン・リレー・スピーカー・スイッチを採用しています。
サブソニックフィルターを搭載しています。
極性表示付きAC電源コードを採用しています。
ブラックとシルバーの2色のカラーバリエーションがありました。
※AU-Dxx7X Decadeの世代ではツインダイアモンドXバランス・アンプと表記されていますが、Xバランス・アンプと構成は同じです。
そのため、AU-D507Xは、1984年のカタログではXバランス・アンプ、1985年のカタログではツインダイアモンドXバランス・アンプと表記されています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッドDCアンプ |
<パワーアンプ部(Xバランス・アンプ(Twin Diamond Balanced Drive Amp)方式)> | |
実効出力(両ch駆動) | 90W+90W(6Ω、10Hz~20kHz) 80W+80W(8Ω、10Hz~20kHz) 105W+105W(4Ω、1kHz) 95W+95W(6Ω、1kHz) 85W+85W(8Ω、1kHz) |
全高調波歪率 | 0.003%(8Ω、10Hz~20kHz、実効出力時) 0.005%(6Ω、10Hz~20kHz、1/2実効出力時) |
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | 0.003%(8Ω、実効出力時) |
出力帯域幅(IHF、両ch動作、THD0.03%) | 5Hz~70kHz |
ダンピングファクター(新IHF、20Hz~20kHz) | 80(6Ω) |
周波数特性(1W) | DC~200kHz +0 -3dB |
エンベロープ歪 | 測定限界以下 |
TIM歪(Sawtooth法) | 測定限界以下 |
スルーレイト | ±180V/μsec(6Ω) |
ライズタイム | 0.8μsec |
<イコライザーアンプ部(Hi-Precisionイコライザー)> | |
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono High MC:2.5mV/100Ω Phono MC:300μV/100Ω CD、Tuner、Tape1、2:150mV/47kΩ |
Phono最大許容入力(1kHz、THD 0.01%) | MM:180mV High MC:180mV MC:18mV |
出力レベル/インピーダンス | Tape rec:150mV/600Ω |
RIAA偏差(MM、Rec out) | 20Hz~300kHz ±0.2dB |
SN比(Aネットワーク、ショートサーキット) | Phono MM:88dB Phono MC:70dB CD、Tuner、Tape:105dB |
トーンコントロール | Bass:±10dB(50Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
サブソニックフィルター | 16Hz(-3dB、6dB/oct) |
ラウドネス(Volume-30dB) | +10dB(50Hz)、+6dB(10kHz) |
<総合> | |
定格消費電力(電気用品取締法) | 155W |
外形寸法 | 幅430x高さ145x奥行332mm |
重量 | 10.2kg |