SANSUI AU-α777DG
¥96,500(1989年頃)
解説
MASH方式のD/Aコンバーターを搭載したプリメインアンプ。
D?Aコンバーター部に、MASH方式によるNew L.D.C.S(リニア&ダイレクトD/Aコンバーションシステム)を搭載しています。
MASH方式は、水晶発振器による周波数を変換の基準としたD/A変換方式で、高次オーバーサンプリングと3次のノイズシェーピングにより、デジタル信号を瞬時に高精度のアナログ信号に変換し、ゼロクロス歪やノンリニア歪の発生が原理的に起きないという特徴を持っています。
AU-α777DGでは、MASH方式の高い精度を生かすため、水晶発振器に近い精度をそなえ、さらにロックレンジが広いリチウム・タンタレート素子を採用し、独自のリニア&ダイレクトD/Aコンバーションシステム(L.D.C.S)としています。
New L.D.C.Sでは、さらに周辺回路からトータルなグレードアップを図っており、SN比をさらに向上しています。
電源部では、デジタル回路とアナログ回路のそれぞれに専用のトランスを搭載しており、電源部から徹底した分離が行われています。
これにより、デジタル特有の電磁波パルスなどのアナログ部への混入を防止しています。
アンプ部には独自のノウハウを注ぎ込んだα-Xバランス・サーキットを採用しており、バランス動作によって回路自体がノイズや歪をキャンセルしています。
電源部を中央に置き、パワーユニットを左右対称に配置するツイン・モノラル・コンストラクションを採用しています。これにより、デジタル回路部を左チャンネルユニットの外側にシールドして配置し、さらにアナログ入力部は右チャンネルユニットの外側にシールドして配置されるため、デジタル部とアナログ部は明確に分離されています。
音質と利便性を両立するため、ダイレクトアクセスロータリースイッチを採用したリモートコントローラーが付属しており、6連ボリュームによるボリュームアップダウンや、ソース切り替えが可能となっています。
ソースダイレクトオペレーション、レックセレクター、ダイレクトアクセスロータリースイッチなどの機能を搭載しています。
金メッキ入力端子、極性表示付極太電源コード、ACアウトレットを採用しています。
別売りでサイドウッドがありました。
機種の定格
型式 | α-Xバランスド・インテグレーテッドアンプ |
<デジタル部> | |
周波数特性 | 4Hz~20kHz ±0.5dB |
SN比 | 108dB以上(EIAJ) |
高周波歪率 | 0.003%以下 |
デジタル入力レベル | 0.5Vp-p/75Ω |
光入力 | 660nm(発光波長) |
<パワーアンプ部> | |
実効出力(10Hz~20kHz、 両ch動作) |
105W+105W(6Ω) 90W+90W(8Ω) |
ダイナミックパワー | 230W(2Ω) 220W(4Ω) 155W(6Ω) |
全高調波歪率(実効出力時) | 0.003%以下(8Ω) |
混変調歪率 | 0.003%以下(8Ω) |
ダンピングファクター | 150(8Ω) |
周波数特性(1W) | DC~200kHz +0 -3dB |
TIM歪(SAWTOOTH) | 測定限界値以下 |
スルーレイト | 180V/μsec |
ライズタイム | 0.6μsec |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス (1kHz) |
Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:300μV/100Ω CD、Tuner、Line、Tape/DAT1、2、3:150mV/20kΩ |
Phono最大許容入力 | MM(THD 0.01%):210mV MC(THD 0.1%):21mV |
周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.2dB CD、Tuner、Line、Tape/DAT1、2、3:DC~200kHz +0 -3dB |
SN比(Aネットワーク) | Phono MM:88dB以上 Phono MC:70dB以上 CD、Tuner、Line、Tape/DAT1、2、3:110dB以上 |
トーンコントロール | Bass:±6dB(50Hz) Treble:±6dB(15kHz) |
サブソニックフィルター | 16Hz(-3dB)、6dB/oct |
ラウドネス | +6dB(50Hz)、+4dB(10kHz) |
<総合> | |
定格消費電力 | 250W |
外形寸法 | 幅430x高さ163x奥行450mm |
重量 | 18.2kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RS-1130 |
別売 | リアルサイドウッド SW-AU1(¥10,000) |