SANSUI AU-70
¥42,000(1964年発売)
解説
ステレオアンプの本格派として発売されたプリメインアンプ。
出力管には7189を採用しており、AB1P.P.(固定バイアス方式)で動作させています。
また、このクラスで日本で初めて多重帰還回路(トータルNF量26dB)をとり入れ、全帯域にわたる低歪化を図っています。
コントロールアンプ部には3段増幅回路を使用し、さらに全回路をNFループに収めることにより、ノイズや歪を抑えています。
トランジスタ回路指数S=4、トランジスタ雑音指数NF=2dBの山水独自の4トランジスタ・ヘッドアンプを採用しています。
トーンコントロール回路は、左右各チャンネルごとに低音と高音部を独立させています。
また、トーンディフィート(トーン回路キャンセル装置)つきのため、うねりやゲイン低下の無いフラットな特性が得られます。
広がりをコントロールできるブレンド回路を搭載しています。
ツマミを右に回していくにしたがって、モノラルからステレオまで音の広がりを自由に調整することが可能です。
センターチャンネル出力端子を搭載しており、3元立体再生が可能です。
5W、10W、15Wの3段階に切り換え可能な出力レベルメーターを搭載しています。
機種の定格
型式 | 管球式プリメインアンプ | ||
<パワーアンプ部> | |||
最大出力 | 25W-25W | ||
高調波歪率(20W) | 0.15%以下(1kHz) 0.95%以下(36Hz) |
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混変調歪率 | 0.85%以下(15W、50Hz+5kHz) | ||
周波数特性 | 10Hz~80kHz ±1dB以内 | ||
出力インピーダンス | 8Ω、16Ω | ||
<プリアンプ部> | |||
利得(出力20W時) | Phono(MAG):81dB/1.6mV Phono(X-TAL):54dB/36mV Tape:86dB/0.9mV Mic:86dB/0.9mV AUX(Tapemon):51dB/50mV Tuner:51dB/50mV |
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トーンコントロール | CR型 50Hz:+11dB~-15dB 10kHz:+12dB~-13dB |
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イコライザー | NF型 Tape(BTS) Phono(RIAA) |
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<総合> | |||
付属回路 | プレゼンスコントロール ターンオーバー:150Hz ローフィルター:50Hz、-12.5dB ハイフィルター:10kHz、-13.5dB ラウドネスコントロール トーンディフィート テープモニター ヘッドホンジャック テープレコーダー録/再コネクター センターチャンネルアンプ用端子 レベルメーター(5W、10W、25Wの3段切換) ブレンドコントロール |
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使用半導体 |
ゲルマニュームダイオード(OA-81):2個 シリコンダイオード(SD-1A):2個 セレン整流器(TC.0.2P11/3):1個 |
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電源 | AC100V、117V、240V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 118VA | ||
外形寸法 | 幅405x高さ142x奥行320mm | ||
重量 | 13.7kg |