SANSUI AU-3300
¥39,800(1975年発売)
解説
音質重視を基本思想に、ゆとりのあるパワーと音質調整機能をもたせたプリメインアンプ。
回路構成には±2電源方式によって有害な結合コンデンサーを排除した全段直結OCL回路を採用しています。
さらに、この回路の要である差動アンプには特性が揃い安定性に優れたデュアルトランジスタを使用しており、直流の変動に対しても高い安定した動作を得ています。
また、出力段にはNPN-NPN、PNP-PNPそれぞれ同極性のパワートランジスタをダーリントン接続し、ピュアコンプリメンタリー方式を採用しています。
イコライザー回路には低雑音トランジスタと厳選したイコライザー素子を組み合わせたPNP-NPN2段直結回路を採用しています。
トーンコントロール部には厳選したトランジスタによる2段直結トーンアンプと精度の高い素子によるCR型トーンコントロール回路を採用しています。また、ツマミはクリックストップ式を採用しており、それぞれ10段階に調整できます。
マイクレベル調整機能を備えたマイクミキシング回路を搭載しています。
ミキシングされた音声は録音端子から取り出すことができます。
2系統のスピーカー出力を搭載しています。
入力切替にはオールプッシュボタン式のワンタッチセレクターを搭載しています。
±2電源を利用することでスイッチ切替時に発生するクリックノイズを軽減させています。
電子回路とリレーを組み合わせた保護回路を搭載しています。
ラウドネスコントロールやハイカットフィルター、ローカットフィルター、-20dBオーディオミューティング、ステレオ/モノラルモード切換スイッチなどの機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
実効出力 | 35W+35W(8Ω、両ch動作、40Hz~20kHz) 38W+38W(8Ω、両ch動作、1kHz) 40W+40W(8Ω、片ch動作、1kHz) |
ミュージックパワー | 140W(4Ω、1kHz) |
全高調波歪率 | 0.15%以下 |
混変調歪率(70Hz:7kHz=4:1、SMPTE) | 0.2%以下(定格出力) |
パワーバンドウィズ(IHF) | 10Hz~40kHz(8Ω) |
周波数特性(1W時) | 10Hz~40kHz +0.5 -1.5dB |
RIAA偏差(30Hz~15kHz) | ±0.5dB |
ダンピングファクター | 50(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono:2.5mV/50kΩ Mic:2.5mv/10kΩ Tuner、Aux、Tape Monitor:130mV/50kΩ |
Phono最大許容入力 | 230mV(1kHz、THD 0.2%以下) |
出力電圧(1kHz) | Tape Rec(Pin):100mV |
チャンネルセパレーション(1kHz) | Phono:60dB以上 Tuner、Aux、Tape rec:65dB以上 |
ハム及びノイズ | Phono:75dB以上 Mic:65dB以上 Aux、Tuner、Tape Monitor:90dB以上 |
トーンコントロール | Bass:±12dB(50Hz) Treble:±12dB(15kHz) |
ラウドネス(Volume-30dB時) | +10dB(50Hz)、+8dB(10kHz) |
ハイフィルター | -3dB(7kHz)、6dB/oct |
ローフィルター | -3dB(100Hz)、6dB/oct |
ミューティング | -20dB |
消費電力 | 76W(定格) 210W(最大) |
外形寸法 | 幅400x高さ120x奥行240mm |
重量 | 6.3kg |