
SANSUI AU-303R
¥39,000(1999年発売)
解説
大型トランスと新開発出力素子を採用したプリメインアンプ。
電源部にはクラス最大の大型トランスを採用しています。
さらに電源用フィルターコンデンサやダイオードを出力段の大電流動作に備えた設計とすることで高速応答特性に加えて音楽信号の変化に余裕を持って対応しています。
ドライバー段にはAU-α07シリーズに搭載されているダイアモンド差動回路を採用しています。
この回路方式では4個のトランジスタを互いに対称形で動作させることで2倍の電流供給能力を獲得しています。この回路にFET差動入力を組み合わせることで瞬間的に変化する入力信号に対して優れたレスポンスを実現しています。また、聴覚上有害となるTIM歪の発生も測定限界値以下に抑えています。
出力素子には新開発素子であるHDC(High Current Transistor)を採用しています。
HCTでは電流マージンが通常のトランジスタと較べて2倍の性能を持っており、電源部に採用したブロックコンデンサとダイオードと組み合わせて電流マージンを十分に確保しています。
フロントパネルと伝送・増幅回路のレイアウトに特別な配慮を行うことで電源の流れをスムーズに整えると共に、振動源からの干渉を抑えています。
楕円形状のヒートシンクを新規採用することで放熱効果に加えてパワートランジスタによる共振作用を効果的に分散しています。
また、電源トランスにはサブシャーシを使用することで電源の振動伝達を軽減しています。
脚部には独自開発の楕円形状インシュレーターを採用しており、内外の不要振動を吸収・分散しています。
サブウーファーを追加する事も可能なプリアウト端子を装備しています。
また、スピーカー出力は2系統装備しており、バイワイヤリング接続にも対応しています。
電源ケーブルには着脱式を採用しています。
ソースダイレクト機能を搭載しています。
この機能では全てのライン入力をダイレクトにパワーアンプ部へ伝送する事で、よりピュアな音楽再生を可能にしています。
レックセレクターを搭載しています。
音質向上のために吟味された高音質カーボン抵抗(60本)を使用しています。
また、スピーカーリレーには電流余裕の取れる大型リレーを採用しています。
MMカートリッジに対応したフォノイコライザーを搭載しています。
37キー・システムリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッドアンプ |
実用最大出力 | 100W+100W(4Ω) |
実効出力(20Hz~20kHz、両ch同時動作) | 50W+50W(8Ω) |
ダイナミックパワー | 160W(2Ω) 110W(4Ω) 75W(6Ω) |
全高調波歪率 | 0.07%以下(8Ω、20Hz~20kHz、1/2実効出力時) |
混変調波歪率 | 0.15%以下(8Ω、実効出力時、60Hz:7kHz=4:1、SMPTE法) |
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) | Phono MM:2.5mV/47kΩ CD、Tuner、Line、Tape1/2:150mV/4.7kΩ |
最大許容入力 | Phono MM:150mV(1kHz、THD 0.01%) |
周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz±0.5dB CD、Tuner、Line、Tape1/2:5Hz~150kHz +0 -3dB |
S/N比(Aネットワーク、ショートサーキット) | Phono MM:80dB以上 CD、Tuner、Line、Tape1/2:110dB以上 |
トーンコントロール | Bass最大変化量:±8dB(50Hz) Treble最大変化量:±8dB(10kHz) |
消費電力 | 130W(定格) 17W(無信号時) |
外形寸法 | 幅430x高さ113x奥行330mm |
重量 | 8.0kg |
付属 | システムリモコン(RS-1950) |