
SAEC WE-308SX
¥75,000(1978年頃)
解説
ダブルナイフエッジ構造を採用したトーンアーム。
軸受部にはダブルナイフエッジ構造を採用しています。
ダブルナイフエッジは、従来のナイフエッジの刃が2枚であったのに対し、上下に4枚とすることでエッジ受の両サイド及び上からしっかりと抑え込んだ構造となっています。このナイフエッジの4枚の刃は一直線上に揃うように研磨されているため、この一線を回転軸とする機械的なあそびの無い強度の大きな回軸体を構成します。
SAECのナイフエッジの刃は、径が2/100ミリ以下という超精密度となっています。この仕上げはSAECならではのもので、まず機械で削れるぎりぎりの5/100ミリまで削り、その後は熟練した人間の手によって2/100ミリに仕上げられています。
WE-308SXでは軸受の接点部に硬質のルビーを採用しており、感度を高めるとともに経年変化を防いでいます。
ナイフエッジ部とエッジ受の軸まわりを強化することでコンシールド化を図っています。
メカニカルイコライザーの装着によってfoにおいて20dBもクロストークを改善しています。
ラテラルバランサーや自動針圧微増機構を装備しています。
機種の定格
型式 | トーンアーム |
形式 | ダブルナイフエッジ・スタティックバランス、 ユニバーサル型 |
全長 | 329mm |
有効長 | 240mm |
オーバーハング | 5mm |
トラッキングエラー | 内周にて0゜ |
カートリッジ使用範囲 | 23.5g~33.5g(シェルとも、標準ウェイト使用時) 18.3g~40.0g(シェルとも、補助ウェイトW-2使用時) |
針圧調整範囲 | 0~4g(2回転、直読式) |
取付穴直径 | 30φmm |
アーム取付方式 | ナット締め(アームスタビライザーAS-500E別売り) |
ヘッドシェル | ULS-3X(自重18g) |