SAE P101
¥250,000(1982年頃)
解説
マイクロコンピューターを内蔵することで信号経路の大幅な短縮と多機能化を実現したプリアンプ。
            
            最新のデバイスを用いたコンピューター・ダイレクトライン設計を採用しており、信号系と操作系を電気的に完全に分離することでより一層の信号経路のシンプル化を実現するとともに、多機能化を両立させています。
            
            P101では、従来のメカニカルなスイッチ動作を全て追放し、フロントパネルには電子スイッチを配しています。
            全ての信号切換とコントロールはオンボードコンピューターであるRockwell 6500のロジックプログラムで行っています。しかもコントロール経路と信号経路は左右チャンネル完全独立のリレー回路によって分離されており、必要な時だけ付属回路と結ぶという構成になっています。
            この方式により、オーディオ信号はパネル裏面の入出力端子から複雑に引き回されることなく、理想的にアンプ内を通過しています。また、P101では従来のSAEプリアンプと比べて50%以上も信号経路を短縮しています。
            
            ボリューム回路は電子化されており、94.5dBの広範囲を正確に1.5dBステップで音量コントロールができます。
            また、従来のボリュームでは宿命であったガリノイズも発生しません。
            
            全ステージは定電圧化されており、動作の安定化を図っています。
            また、フォノ回路は複雑なRIAA回路の駆動時に発生する歪をキャンセルするため、01シリーズ・パワーアンプのアイデアを生かしたパワーアンプ構成としています。
            
            MCステージはトランジスタを4個用いたプリアンプ構成となっています。
            
            CR独立ロード切換え機能を搭載しており、あらゆるMMカートリッジに対応しています。
            
            フェイズ処理回路を搭載しており、ステレオパワーアンプをブリッジ動作に変えて出力アップが図れます。
            
            イコライザーやNRシステムをダイレクトに接続できる外部プロセッサーループ端子を搭載しています。
            
            ビデオ入力端子を搭載しています。
            
            デジタルディスプレイメーターを搭載しています。
            
            サブソニックフィルターを搭載しています。
            
            1-2SPセレクター(別売部品要)を追加できます。
			
機種の定格
| 型式 | コントロールアンプ | 
| 全高調波歪率 | 0.008%以下 | 
| 高調波歪率 | 0.008%以下 | 
| 周波数特性 | Phono MC/MM:RIAA STD ±0.2dB Aux、Tun、Tape:20Hz~20kHz ±0.1dB  | 
                
| SN比(IHF-A) | Phono MC:80dB Phono MM:74dB(5mV、IHF Load) 91dB(10mV、ショート) Aux、Tun、Tape:97dB  | 
                
| 入力感度(0.5V/2.5V) | Phono MC:0.03mV/0.12mV Phono MM:0.3mV/160mV Aux、Tape、Ext.Pros、Tun:50mV/250mV  | 
                
| 出力レベル | Tape out、Ext.Pros:230mV | 
| 最大入力レベル | Phono MC:12mV Phono MM:240mV Aux、Tape、Ext.Pros、Tun:0.620V  | 
                
| 最大出力レベル | 11V | 
| フィルター | 6dB/oct(30Hz) | 
| 外形寸法 | 幅483x高さ88.9x奥行318mm | 
| 重量 | 9.1kg | 
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