SAE A1001
¥590,000(1982年頃)
解説
音楽性を尊重して開発された01シリーズの最上位モデルにあたるパワーアンプ。
            
            スピーカーはアンプへ与える負荷を絶えず変化させており、定格8Ωのスピーカーであっても、極端な物では1Ω以下まで低下することもあります。こうした低インピーダンス負荷にも対応するため、01シリーズでは大出力を考慮したパワーステージを採用しています。
            A1001では、特注トロイダルトランスと大容量コンデンサー4本による完全左右独立の大型電源部を構成するとともに、パワートランジスタはチャンネル当たり24個を使用しています。これにより、スピーカー負荷が1Ωに低下した場合も瞬間的に大電流の供給を可能にし、あらゆる状況でハイパワーアンプならではの音楽の実在感と驚異的な広ダイナミックレンジ再生を実現しています。
            
            アンプ回路には独自のミラーイメージ回路を採用しており、スピーカーの逆起電力をコンプリメンタリー回路によって吸収しています。
            さらに、部品特性やコンストラクション精度を高めた精密コンプリメンタリー回路に発展させることにより、クロスオーバー歪の影響からも回避しています。これによりローレベル時のリニアリティとナチュラリティを改善しています。
            
            01シリーズでは、従来のNFB内での人工的ダンピングファクターではなく、アンプの内部抵抗によるナチュラルダンピングファクターの向上を図っています。
            例えば、パワートランジスタ数の増加や電源回路の大型化と同時に、全ての電力処理経路にはプリント回路を一切使用せず#14ゲージのマルチ芯線ケーブルを手作業によってワイアリングすることで、内部インピーダンスを最小に抑えています。
            
            SAE独特の自然空冷ターボフロウデシペータによってファンを排除しています。
            
            ピークとアベレージを表示するLEDデジタルメーターを搭載しています。
			
機種の定格
| 型式 | ステレオパワーアンプ | 
| 実効出力 | 500W+500W(8Ω、THD0.025%) 750W+750W(4Ω、THD0.025%) 1500W(ブリッジ動作、8Ω、THD0.05%) 1750W(クリッピングパワー)  | 
                
| 全高調波歪率 | 0.025%以下(20Hz~20kHz、250mW~500W) | 
| 混変調歪率 | 0.025%以下(20Hz~20kHz、250mW~500W) | 
| ダンピングファクター | 60以上(20Hz~20kHz) | 
| 周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.5dB | 
| SN比 | 125dB(定格出力時、IHF-A) | 
| チャンネルセパレーション | 90dB(20Hz~20kHz) | 
| 入力感度 | 2.50V | 
| 外形寸法 | 幅483x高さ222x奥行483mm | 
| 重量 | 30.4kg | 
.jpg)
.jpg)
.jpg)