- ROTEL RT-2000
- ¥60,000(1970年代後半頃?) 
解説
クォーツロック方式を採用したFM/AMチューナー。
            
水晶発振器によるクォーツロック方式を採用しています。
      クォーツロック方式では、水晶発振器から発生される正確な10.7MHzと、中間周波増幅(IF)の10.7MHzを常に比較しています。ここで差が発生した場合には、プラス・マイナスの差信号を位相比較器で作り出し、ローパスフィルターを通じて局部発振器を制御しています。クォーツは湿度や温度の変化にも影響を受けないため、発振周波数がロックされたままとなり、同調後のドリフトが排除されます。
            また、タッチロックオフ方式を採用しており、チューニングノブに触れている間はロックが解除され、手を離した瞬間にクォーツロックが働きます。
            
            フロントエンド部には、周波数直線型精密5連バリコンを採用しています。また、RT-2000では1個のデュアルゲートMOS
            FETを使用しています。
            
IF部は帯域幅を2段切換えでき、受信条件に応じた条件設定が可能です。
      電波状態が悪い時にはNARROWを選択することで、高い選択度特性が得られます。
      
      MPX部にはパイロット信号(19kHz)をカットするキャリアキャンセラー回路を搭載してます。また、サブ・キャリア信号(38kHz)の減衰に注意を払ったLCブロックフィルターとPLL
      ICの採用により、高域低下を抑えワイドレンジを確保しています。
            
マルチパス検出機能を搭載しています。
            RT-2000ではチューニングメーターの指針が表示します。
            
弱電界の受信に威力を発揮するハイブレンド・スイッチを搭載しています。
      
      AMチューナー部には、16ピンデュアルインラインICパック回路を採用しています。
			
機種の定格
| 型式 | FM/AMチューナー | ||||
| <FMチューナー部> | |||||
| 感度(IHF) | mono:9.8dBf/1.7μV(S/N 26dB) stereo:36dBf/35μV(S/N 50dB) | ||||
| S/N比(IHF) | mono:80dB stereo:75dB | ||||
| 高調波歪率 | 
 | ||||
| キャプチャーレシオ | 1dB | ||||
| 実効選択度(IHF) | narrow:80dB | ||||
| 周波数特性 | 30Hz~15kHz ±0.2dB | ||||
| ステレオセパレーション | 45dB(1kHz) | ||||
| イメージ妨害比 | 100dB | ||||
| IF妨害比 | 100dB | ||||
| AM抑圧比 | 60dB | ||||
| ミューティング | 5μV | ||||
| <AMチューナー部> | |||||
| 感度(IHF) | 200μV/m | ||||
| S/N比 | 55dB | ||||
| イメージ妨害比 | 50dB | ||||
| 選択度 | 40dB | ||||
| <総合> | |||||
| 外形寸法 | 幅482x高さ143x奥行328mm | ||||
| 重量 | 7.5kg | ||||