ROTEL RE-2000
¥54,800(1970年代後半頃?)
解説
細かい音場改善や音域補正が可能なステレオオクターブイコライザー。
イコライザー回路には、トランジスタやコンデンサー、抵抗による半導体の共振回路(ILAR)を採用しています。これにより、コイル使用の回路に比べ、外部からの影響を小さく抑える事ができ、電磁誘導ハム等によるS/Nの悪化を防止しています。
RE-2000では、初段にFETを採用することで入力のカップリングコンデンサーを無くし、出力のカップリングコンデンサーにはメタライズドフィルムコンデンサーを採用して音質の向上を図っています。
電源回路は電流リミッター回路とAMP型の定電圧回路の構成とし、リップル抑圧比を向上するとともに電源インピーダンスを低くしています。これにより、歪率やクロストークを改善しています。
左右独立で10バンドに分割されており、スライド式ボリュームによって±12dBの範囲で調整が可能です。
2台のテープデッキが接続できます。また、スイッチ操作によって1→2/2→1と相互にダビングが可能です。
また、再生、録音、ダビングいずれのモードでもイコライザーをかけての使用が可能です。また、ダビングスイッチとモニタースイッチは独立した方式になっているため、ダビング中にも双方の信号をスイッチ操作で交互にモニターすることができます。
イコライザー切換スイッチを搭載しています。
Normalポジションでは再生のみにイコライザーがかかります。また、Bypassポジションでは入力/出力端子間が直結され、イコライザー回路はジャンプされます。EQ
RECポジションではダビング、Source→録音双方ともイコライザーをかけて録音されます。
※ボリュームのついていないパワーアンプへの直結は推奨されていません。
機種の定格
型式 | オクターブイコライザー |
チャンネル | 2チャンネル(Left、Right) |
バンド | 10バンド/ch |
バンドコントロール特性 | ±12dB |
中心周波数 | 32、63、125、250、500、1k、2k、4k、8k、16kHz |
入力感度/インピーダンス | 0.775V/56kΩ |
定格出力/インピーダンス | 0.775V/600Ω |
S/N比(IHF-Aネットワーク) | 100dB |
残留雑音 | 0.08mV |
周波数特性 | 10Hz~100KHz +0 -1dB |
高調波歪率 | 0.005% |
外形寸法 | 幅482x高さ143x奥行328mm |
重量 | 6.3kg |