ROTEL RA-1210
¥73,000(1970年代前半頃)
解説
メインアンプ部に完全分離型の2電源方式(左右チャンネルに独立したトランス、コンデンサ)を採用したプリメインアンプ。
メインアンプ回路に差動増幅1段を使用した全段直結OCL準コンプリメンタリーを採用しています。
出力コンデンサも無いので、低域から高域まで歪の少ない安定度の高い出力が得られます。
PNP型トランジスタだけの3段直結E-E帰還を採用しています。
電源投入時から5~6秒は電源電圧が定常状態になっていないためポップノイズが出、パルス性のノイズが入ってくるとスピーカーが破損したりします。
これに対処するため、遅延回路があり、さらに電源回路に各々ヒューズを入れスピーカー回路にはサーキットブレーカーを入れてあります。
サーキットブレーカーは自動復帰なので過負荷時に動作してもしばらくすればもどります。
機種の定格
| 型式 | ソリッドステートステレオアンプ |
| <メインアンプ部> | |
| ミュージックパワー(IHF) | 4Ω:230W 8Ω:160W |
| 実効出力(RMS) | 4Ω:80W+80W 8Ω:60W+60W |
| 高調波歪率 | 定格出力:0.5% 55W出力:0.1%(20Hz~20000Hz) |
| 混変調歪率 | 55W出力:0.1% |
| 周波数特性 | 3Hz~100,000Hz、+0 -3dB |
| 出力帯域特性 | 5Hz~50,000Hz |
| ダンピングファクター | 35(8Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | 1V/30kΩ |
| スピーカーインピーダンス | 4Ω~16Ω |
| <プリアンプ部> | |
| 出力電圧 | 1V~3V |
| 高調波歪率 | 0.1% |
| 周波数特性 | 3Hz~50,000Hz、+0 -3dB |
| S/N比 | Phono1、2:70dB AUX1、2、Tape In:80dB |
| 残留雑音 | 0.5mV |
| 入力感度/インピーダンス | Phono1:1mV/100kΩ Phono2:1、2、4mV/30、50、100kΩ Tuner、AUX1、2、Tape In:180mV/45kΩ Tape DIN:330mV/100kΩ |
| イコライザー | RIAA標準カーブからの偏差±0.5dB以内 |
| ラウドネス | 50Hz:+6dB 10kHz:+2dB |
| ハイフィルター | 10kHz:-10dB |
| ローフィルター | 50Hz:-10dB |
| ミューティング | 10kHz:-20dB |
| Bass | 50Hz:±10dB |
| Treble | 10kHz:±10dB |
| <総合> | |
| 電源電圧 | 100V、117V、220V、240V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 150W |
| 外形寸法 | 幅420x高さ140x奥行304mm |
| 重量 | 13.7kg |