オーディオの足跡

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 解説 

ロジャース創業50周年の際に、近代的なテクノロジーと永年培われてきたロジャースの技術を投入して約40年ぶりに開発された管球インテグレーテッドアンプ。

パワーアンプ部の回路構成は、初段にヒーター直流点火動作の双3極管ECC83(12AX7WB)、位相反転にECC82(12AU7A)、ドライバー段にGT形双3極管6H8C(6SN7)を使用しており、カソードフォロアで出力管を強力にドライブしています。
また出力段は、ペア選別されたGT形ビーム管である6L6GT(6П3С)を4本用いたパラレルプッシュプル純A級動作回路となっており、出力トランスにはコア材料や線材、絶縁材料などを厳選した出力トランスを採用しています。
真空管の特徴を活かすため、NFBを約10dBに抑えた低NFB設計となっています。

フォノアンプ部にはシンプルなCR型イコライザー回路を採用しており、独立した2mm厚両面基板上に搭載しています。
イコライザーアンプには選びぬかれたローノイズ双3極管ECC83(12AX7WB)を採用しており、ヒーターの直流点火や高精度のRIAA素子等の使用によって基本性能を向上させています。

電源部にはEI形構造の2電源トランス(B電源とヒーター電源)を採用しています。

パワーアンプ部は左右シンメトリーな配置を採用しており、信号経路の均一性や真空管の発熱を改善しています。

シャーシ構造は、機械的な強度や振動だけでなく真空管の発熱や熱処理に対しても検討し、堅牢な軟鋼板と制振効果のあるステンレスを採用しています。
さらに操作性を向上させるため、亜鉛合金を素材にしたツマミを採用しています。

耐久性に優れ、振動にも強い2mm厚のガラスエポキシ基板を採用しています。
また、金メッキ処理が施された入出力端子や、金メッキ接点のロータリースイッチ、高精度のバランス及びマスターボリューム、大型金属被膜抵抗、高信頼フィルムコンデンサーなどを採用しており、耐久性・信頼性を向上しています。

機種の定格
型式 管球式インテグレーテッドアンプ
<パワーアンプ部>
実効出力 38W+38W(正弦波連続出力、両ch駆動)
出力インピーダンス) 4Ω、8Ω
全高調波歪率 1%以下(1kHz、1/2実効出力時)
周波数特性 20Hz~20kHz +0 -0.5dB
残留ノイズ 0.3mV(JIS-A)
ライン入力感度 150mVrms
入力インピーダンス 100kΩ
<イコライザーアンプ部>
入力感度 3.5mVrms
入力インピーダンス 47kΩ
Phono許容入力 1.7Vrms
SN比 66dB(JIS-A)
<総合>
定格消費電力 205W
外形寸法 幅430x高さ175x奥行430mm
重量 17.5kg