オーディオの足跡

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520の画像
 解説 

プロフェッショナル用として開発されたステレオパワーアンプ。

回路方式にはQUAD独自のカレントダンピング回路を採用しています。
この回路は世界で初めてフィードフォワード理論の実用化に成功した回路で、ブリッジ回路のバランス作用とフィードフォワード技術を融合した独自の回路で小出力純A級アンプと完全B級動作のダンパー回路で構成されています。ブリッジ回路で検出された歪成分は小出力アンプの歪打ち消し成分によって出力でキャンセルされ、クロスオーバー歪を減少させています。さらに、バイアス安定化の温度補償が不要になるため、増幅素子が常に安定するという利点も持っています。
510ではこのカレントダンピング回路のブリッジ部を改良するなどによって精度と安定度をさらに向上しています。

保護回路を搭載しており、過負荷、長時間の連続使用、ショートサーキットなどの場合でも保護します。また、熱伝導率の高いヒートシンクとトランジスタを設置したサブシャーシを一体化することで優れた放熱効果を得ています。

入出力端子にはキャノンコネクターを採用しています。
また、520ではプラグイントランスの挿入によってプロフェッショナル機ならではのバランス伝送も可能です。

強力な電源部や高性能素子を採用しています。

機種の定格
型式 ステレオパワーアンプ
出力 100W+100W(8Ω)
周波数特性 20Hz~20kHz -0.5dB
歪率 0.03%以下(40Hz)
0.01%以下(1kHz)
0.1%以下(20kHz)
入力感度 0.5V(100W、8Ω負荷)
入力インピーダンス 20kΩ
クロストーク -90dB(20kHz)
SN比 -115dB
電源 AC100、50Hz/60Hz
外形寸法 幅482.6x高さ88x奥行320mm
重量 11kg