オーディオの足跡

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SDA-SRSの画像
 解説 

SDA(Stereo Dimensional Array)シリーズのスピーカーシステム。

SDA-SRSはアメリカのオーディオ誌Stereo Reviewの1988年3月号で究極のスピーカーとして推薦された他、Audio Video誌でもグランプリ賞を獲得しました。

SDAシリーズでは独自の接続方法による音場再生が可能となっています。
この方式ではインターオーラルクロストーク(内部聴覚雑音)を効果的にキャンセルし、本来のステレオシグナルのみを生かすことでサウンドイメージを臨場感に置き換えます。インターオーラルクロストークは1949年にヘルミュート・ハース氏によって明らかにされた概念です。通常ステレオシステムは2つのスピーカーによってリスナーに合計4つのシグナルを送ります。この際に4つのうち遅れて出た2つがリスナーの頭部を横切って反対側の耳に到達します。これがインターオーラルクロストークで、この信号は不要かつ有害です。
SDAシステムでは左右スピーカーを接続するインターコネクトケーブルが付属しています。このケーブルを使用しない場合は通常のステレオ再生が可能となっています。

SDA再生では推奨されるセットアップ方法がありました。この条件は平行に設置する以外は満たさなくても効果は発揮されます。
まず、両スピーカーシステムの側面90cm以上、また左右の間隔はスピーカーシステムのセンターから約1.5m以上離します。リスニングポジションはバッフル面より3~4.5mがベストとなっています。
スピーカーシステムと後壁面との距離は30cm以内とし、角度をつけずに平行に設置します。

低域には6500シリーズの16.5cmコーン型ウーファーを8個搭載しています。
このユニットは特殊加工のポリマーをベースとした3層ラミネート構造となっています。

さらに低域用として38cmパッシブラジエーターとしてサブバスラジエターを背面に搭載しています。

高域には2.5cmドーム型ツィーターであるSL2000を4個搭載しています。
シルバーコーティング・ワイヤーを使用しています。また、振動板には超軽量のポリアミドが使用されており、小型のダイアフラムによって指向性をほぼ180゜に拡大しています。

ネットワーク部にはステレオ用クロスオーバーネットワークとディメンショナル(音場再生)用クロスオーバーネットワークの2つのネットワークを使用しています。

エンクロージャーの外観はナチュラルウォルナット仕上げが施されています。

機種の定格
方式 2ウェイ・12スピーカー・パッシブラジエーター方式・フロア型
使用ユニット 低域用:16.5cmコーン型(6500シリーズ)x8
高域用:2.5cmドーム型(SL2000)x4
その他:38cmサブバスラジエター
周波数特性 10Hz~26kHz
インピーダンス
出力音圧レベル 93dB
許容入力 1,000W
クロスオーバー周波数 2kHz
外形寸法 幅530x高さ1,610x奥行330mm
重量 82.6kg