Pioneer F-8700X
¥34,000(1979年発売)
解説
F-8800XのFM部をベースに、FM専用機にふさわしい性能と機能を磨き上げたFMステレオチューナー。
フロントエンド部では、4連バリコンをシングル-ダブルチューンとした構成を採用し、RF増幅部にはMOS FETを採用することで、高感度を得ています。
さらにコイルには高周波ロスの少ない空芯コイルを採用し、高い選択度と安定性の向上を図っています。
IF部には、リニアフェイズ・2素子セラミックフィルターを3段使用しており、ディレー特性を向上させ、選択度特性と歪率特性の相反する特性を同時に改善しています。
さらに検波器は、マイクロインダクターと検波トランスを同一ケースに収納した新Quadrature検波器を採用し、低雑音、低歪率化を図っています。
タッチセンサー・サーボロックシステムを搭載しており、チューニングノブをまわし、指針が希望する受信局をキャッチしたところで手を離すと、その周波数を自動的にロックします。
また、希望放送局の周波数から±400kHzの範囲まで強力な引き込み能力があり、安定した受信状態が意地できます。さらに、一度電源をOFFにしても再びスイッチを入れれば、同じ放送局を正しくとらえる再ロック回路を内蔵しています。
Recレベルチェック機能を内蔵しており、330Hzの信号をFM50%変調のレベルで送り出せるため、テープデッキを録音に適正なレベルに調整できます。
マルチパス出力を搭載しており、正しいアンテナ方向が設定できます。
19kHzのパイロット信号をレベルが変動しても自動的に追従して打消すパイロット信号オートキャンセル回路を内蔵しています。
TVなどの信号によって発生するバズ雑音に対応するため、専用のバズミューティング回路を搭載しています。
MPXノイズフィルターを搭載しています。
別売りでウッドキャビネットがありました。
機種の定格
型式 | FMステレオチューナー |
実用感度 | mono:1.7μV/9.8dBf(新IHF) |
S/N50dB感度 | mono:3.6μV/16.3dBf(新IHF) stereo:43μV/37.9dBf(新IHF) |
S/N比(85dBf入力時) | mono:82dB stereo:77dB |
高調波歪率(1kHz) | mono:0.06% stereo:0.08% |
キャプチャーレシオ | 1.0dB |
実効選択度 | 75dB(400kHz) |
ステレオセパレーション | 50dB(1kHz) 40dB(50Hz~10kHz) |
周波数特性 | 20Hz~15kHz +0.2 -0.5dB |
イメージ妨害比 | 90dB |
IF妨害比 | 100dB |
スプリアス妨害比 | 90dB |
AM抑圧比 | 55dB |
サブキャリア抑圧比 | 52dB |
ミューティング動作レベル | 5μV/19.2dBf(新IHF) |
アンテナ | 300Ω平衡型、75Ω不平衡型 |
出力レベル/インピーダンス | 650mV/4.3kΩ(100%変調) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力(電気用品取締法) | 14W |
外形寸法 | 幅420x高さ150x奥行270mm |
重量 | 5.4kg |
別売 | ウッドキャビネット JA-C80(¥5,500) |