Pioneer F-757
¥50,000(1990年発売)
解説
DDDtypeIVやMPX NRなどの新開発技術を搭載し、低歪、高S/Nを追求したシンセサイザーチューナー。
電波をデジタル変換してダイレクトにオーディオ信号に復調し、低歪と高S/Nを実現したDDDをさらに進化させたDDDtypeIVを搭載しています。
IFフィルターで発生する歪を低減するため、パイオニア独自の新開発リニアライザーによって復調信号を入力部に帰還させて解消しており、より高いS/N・セパレーションを実現しています。
フロントエンドには高精度4連フロントエンドを搭載しています。
同調素子は、ツインバリキャップ、リニアリティに優れたデュアルMOS-FETのRF増幅部、バランスドミキサー回路として、高い精度の受信部を構成し相互変調特性を10dB以上改善しています。
また、フロントエンド入力にRFアッテネーター回路を搭載しており、妨害排除能力をさらに高め、隣接局の影響を抑えています。
新開発のオリジナルICによるMPX NRを搭載しており、弱電界受信時にもS/N比を改善しています。
ハニカムシャーシや大型インシュレーター、ローカルOSCモジュールへの樹脂の充填などにより防振対策を徹底しています。
また、S/Nや歪を改善したFDNRによるローパスフィルターや、独立の歪の調整回路で動作するノーマル/スーパーナロー切換えなどの技術を採用してます。
さらに、オーディオ専用パーツや無酸素銅線を用いた電源部を採用しています。
AMやFMモノラルでも自然なステレオ感が得られるスペクトラムシミュレーテッドステレオや36局ランダムプリセット、2系統アンテナ入力などの機能を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | FM/AMデジタルシンセサイザーチューナー | ||||
<FMチューナー部(新IHF)> | |||||
受信周波数 | 76MHz~90MHz | ||||
実用感度 | mono:9.3dBf(0.8μV/75Ω) | ||||
SN比 | mono:100dB stereo:92dB |
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高調波歪率 |
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キャプチャーレシオ | 0.8dB | ||||
実効選択度(400kHz) | Normal:75dB Super narrow:90dB |
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ステレオセパレーション | 70dB(1kHz) 54dB(20Hz~10kHz) |
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周波数特性 | 20Hz~15kHz +0.2 -0.8dB | ||||
イメージ妨害比 | 80dB | ||||
IF妨害比 | 100db | ||||
AM抑圧比 | 80dB | ||||
スプリアス妨害比 | 80dB | ||||
サブキャリア抑圧比 | 65dB | ||||
ミューティング動作レベル | 23.2dBf(4μV/75Ω) | ||||
アンテナ | 75Ω不平衡型 | ||||
<AMチューナー部> | |||||
受信周波数 | 522kHz~1629kHz | ||||
実用感度(付属ループアンテナ) | 150μV/m | ||||
選択度 | 40dB(±9kHz) | ||||
SN比 | 50dB | ||||
イメージ妨害比 | 40dB | ||||
IF妨害比 | 60dB | ||||
アンテナ | ループアンテナ(付属) | ||||
<総合> | |||||
出力レベル/インピーダンス | FM(100%変調):650mV/900Ω AM(30%変調):150mV/900Ω |
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電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 16W(電気用品取締法) 5.4W(スタンバイ時) |
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外形寸法 | 幅420x高さ86x奥行316mm | ||||
重量 | 4.1kg | ||||
付属 | リモコン |