Pioneer F-515
¥29,800(1988年発売)
解説
サイレントサーボ回路やCCTS回路を採用したデジタルシンセサイザーチューナー。
PLL回路やマイコン部からのノイズをカットするサイレントサーボ回路を搭載してます。
PLL回路やマイコン回路をチューニング完了後にストップさせ、アナログチューナーとして受信する方式により、クロック周波数の高調波などの悪影響を抑えています。
受信周波数とアンテナ段の共振周波数を等しくして高感度で受信できるCCTS回路を採用し、歪の発生を大幅に抑えています。
AM受信の歪を低減するため、AMサーボ回路を搭載しています。
AMのチューニングはAGC(オートマチック・ゲイン・コントロール)動作で、これを受信時と受信完了時に適切な状態とすることで歪を低減しています。
これにより、AMの低域の歪と高域の周波数特性を大幅に改善しています。
FM/AMランダム24局プリセットを搭載しています。
振動特性に優れたハニカムシャーシや大型インシュレーターを採用し、外部からの振動を回路へ伝えにくい構造にしています。
また、オーディオ用コンデンサーや抵抗などの部品を採用しています。
ステレオ/モノ、AMサーボやサイレントサーボのON/OFFがメモリーできる
モードメモリーを搭載しています。
DX/LOCALモードメモリーを搭載しています。
機種の定格
型式 | FM/AMデジタルシンセサイザーチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
実用感度 | mono:13.2dBf(1.26μV/75Ω) |
S/N50dB感度 | mono:17.2dBf(2.0μV/75Ω) stereo:37.2dBf(20.0μV/75Ω) |
SN比 | mono:82dB stereo:79dB |
高調波歪率(1kHz) | mono:0.05% stereo:0.05% |
実効選択度 | 60dB(400kHz) |
ステレオセパレーション | 1kHz:44dB |
周波数特性 | 30Hz~15kHz ±0.8dB |
イメージ妨害比 | 65dB |
IF妨害比 | 110dB |
AM抑圧比 | 57dB |
アンテナ入力インピーダンス | 75Ω不平衡型 |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 522kHz~1629kHz |
実用感度(付属ループアンテナ) | 350μV/m |
選択度 | 40dB |
SN比 | 54dB |
イメージ妨害比 | 40dB |
IF妨害比 | 55dB |
定格歪率(AMサーボON) | 0.19%(1kHz) 0.4%(100Hz) |
アンテナ | ループアンテナ(付属) |
<総合> | |
出力レベル/インピーダンス | FM(100%変調):650mV/5.1kΩ AM(30%変調):150mV/5.1kΩ |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力(電気用品取締法) | 10W |
外形寸法 | 幅420x高さ85.5x奥行318mm |
重量 | 3.5kg |