
Pioneer S-A77TB
¥89,000(1台、2004年11月発売)
解説
フラッグシップモデルTAD-M1で培ったノウハウを投入したS-A77シリーズ最上位モデルのスピーカーシステム。
低域には16cmコーン型ウーファーを2個搭載しています。
このユニットにはフルアラミド繊維による振動板を採用しており、センターキャップとコーン部を同一素材で揃える事で音色を統一させています。
中高域には13cmコーン型と3cmドーム型による同軸型ユニットを搭載しています。
このユニットは新開発のスーパーワンポイント同軸ユニットとなっており、ミッドレンジとツィーターの音源を合わせることでシングルユニットフルレンジ再生の理想を追求し、さらに位相特性の同一化と広帯域化を図っています。また、ミッドレンジとツィーターの磁気回路を一体化し、継ぎ目のないワンピース構造とした事で駆動ロスを無くしており、S/N比やレスポンスの向上、ダイナミックレンジの拡大などを実現しています。
振動板素材は、ミッドレンジにアラミド繊維によるコーン、ツィーターにチタンダイアフラムを採用しています。
超高域用にはリボン型のスーパーツィーターを搭載しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
内部構造は新発想のフレーム構造を採り入れています。この方式では従来の箱を補強するのではなく、最初に強靭なフレームを作ってそこに外板を組み足してエンクロージャーを構築しています。これにより剛性を飛躍的に向上して不要振動を抑えています。
また、ラウンド形状を採用する事でエンクロージャーのエッジ部分での音の回折による乱れを防いでいます。
外観は天然木仕上げが施されています。
エンクロージャー底部には亜鉛ダイキャスト脚と積層合板台座を採用しています。
これにより安定した設置面の確保と低重心化する事で不要振動を低減しています。また、スパイクの取り付けは音質チューニングに合わせて4点と3点のいずれにも対応する方式を採用しています。
機種の定格
方式 | 4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型・防磁設計(JEITA) |
使用ユニット | 低域用:16cmコーン型x2 中高域用:13cm同軸型 中域用:13cmコーン型 高域用:3cmドーム型 超高域用:リボン型 |
インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 35Hz~120kHz |
出力音圧レベル | 89dB/W/m |
最大入力 | 160W(JEITA) |
クロスオーバー周波数 | 300Hz、3kHz、4kHz |
ユニット極性 | 低域:+ 中域:+ 高域:+ |
外形寸法 | 幅274x高さ1,075x奥行366mm |
重量 | 37.0kg |
付属 | スパイクx4 スパイク受けx4 メタルフットx4 メタルフット用クッションx4 |