Pioneer S-A7
¥68,000(1台、2000年6月発売)
解説
ホームシアター&ホームコンサートホールをテーマに開発されたAシリーズのスピーカーシステム。
低域には16cmコーン型ウーファーを2個搭載しています。
コーンにケブラー繊維を採用しており、理想的なユニット素材を実現するため厚さや繊維の方向や裁断にも配慮し、繻子織りを採用しています。さらに、マット材にアラミド繊維の不織布を使用しており、スピーカーユニットとして必要な剛性と内部損失という相反する要素を高いレベルでバランスさせています。
中域・高域には13cm同軸型ユニットを搭載しています。
このユニットは13cmコーン型ミッドレンジと3cmドーム型ツィーターを一体化させたユニットで、ミッドレンジの振動板にはケブラー繊維を採用しています。
また、ツィーターにはパイオニア独自のHSDOM(Harmonized Synthetic Diaphragm Optimum Method)を導入しており、振動板の素材や形状、エッジなどをコンピューターによる有限要素法を用いて解析することで、それぞれの機能や性能を最大限に発揮できるように設計し、ピストンモーションと分割振動をバランス良く組み合わせることで超高域再生を実現しています。このツィーターの振動板には20ミクロンの酸化チタンダイアフラムを採用しており、50kHzまでの超高域再生を実現しています。
超高域用としてリボン型スーパーツィーターを搭載しており、120kHzまでの超高域再生を実現しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
また、バッフル板や天板などの強度を上げるだけでなく、内部の最適な位置に補強板を配置することで各ユニットから発生する不要な振動を徹底的に抑制しています。
さらに、S-A7ではα(Reflection Free Alignment)レイアウトとAFAST(Acousitcal Filter Assited System Tuning)テクノロジーを導入しています。
αレイアウトはウーファーが受ける床面からの反射音の影響を低減するもので、ウーファーを床面から大きく話して配置した場合、ウーファーから直接耳に到達する音と床面で反射して耳に到達する音との距離の差が大きくなり、干渉によって低中音域に音圧のうねりが生じるのを防いでいます。
AFASTテクノロジーではエンクロージャー内に音響管を採用することで定在波や共振音を吸収して不要な箱鳴りを抑えたり、ピッチ(音の高さ)の揺らぎによる不安定な音像の前後移動を解消します。
大型の金メッキ入力端子を採用しています。
機種の定格
方式 | 4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型・防磁設計(EIAJ) |
使用ユニット | 低域用:16cmコーン型x2 中高域用:13cm同軸型 中域用:13cmコーン型 高域用:3cmドーム型 超高域用:リボン型 |
インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 32Hz~120kHz |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
最大入力 | 160W(EIAJ) |
クロスオーバー周波数 | 300Hz、2.5kHz、36kHz |
ユニット極性 | 低域:+ 中域:- 高域:- 超高域:+ |
外形寸法 | 幅230x高さ1,000x奥行338mm |
重量 | 26.5kg |
付属 | スパイクx4 受け皿x4 |