Pioneer S-922
¥89,800(1台、1980年発売)
解説
大型パッシブラジエーターを搭載したフロア型スピーカーシステム。
26cmウーファと6.6cmコーン型トゥイーターに音楽再生の中心帯域を受持たせ、さらに超高域にリボン型、超低域に36cmパッシブラジエーターを加えた構成としています。
低域には26cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットの振動板には、経時変化や温度・湿度の変化による特性変化がほとんどないカーボングラファイトを用いており、140φmmの大型マグネットで駆動しています。
また、高域にもカーボングラファイトを用いた6.6cmコーン型トゥイーターを搭載しています。
このトゥイーターはコーンの物性を生かして800Hz~20kHzの広帯域化を実現しており、使用する帯域を2kHz~10kHzのみとすることで高品質な再生を可能にしています。
超低域用に、カーボングラファイトによる36cm大口径パッシブラジエーターを搭載しています。
内容積91Lのエンクロージャーとの組合せで30Hz~80Hzの超低域のみで共振し、超低域再生を行っています。
超高域にはPT-R5をベースにしたリボン型スーパートゥイーターを搭載しています。
リボン型は、振動系そのものが駆動部であり、振動させる空気と等質量の軽い振動板により、入力信号を忠実に変換でき、可聴帯域を超えた120kHzの超高域までピストンモーションを可能にしています。
エンクロージャーはフロア型で、91Lと内容積を大きくとりつつ、床面積をあまりとらないスリムスタイルとなっています。また、バッフル面のユニットは、音源がシャープにまとまるように集中配置としています。
仕上げは天然木マスールローズの木目を活かした仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・パッシブラジエーター方式・フロア型 |
ユニット | 低域用:26cmコーン型 高域用:6.6cmコーン型 超高域用:リボン型 その他:36cmパッシブラジエーター |
インピーダンス | 6.3Ω |
再生周波数帯域 | 30Hz~120kHz |
出力音圧レベル | 94dB/W/m |
最大入力 | 80W |
クロスオーバー周波数 | 2kHz、10kHz |
外形寸法 | 幅465x高さ910x奥行341mm |
重量 | 35kg |