Pioneer S-77twin
¥60,000(1台、1988年発売)
解説
S-99twinの開発で培われたテクノロジーを継承して開発された、バーチカルツイン方式のトールボーイスピーカーシステム。
リアルな音像の定位感を目指し、バーチカルツイン方式を採用しています。
これは、トゥイーターを中心に上下のウーファーを配置することで、2つのウーファーの音響エネルギーがトゥイーターの軸に一致させ、低音から高音までの音のつながりをスムーズにし、これにより明確な音像の定位感を得ています。
さらに、インライン同軸配置にするkとで、水平方向の指向性も改善されています。
各ユニットはTAD(Technical Audio Devices)で培った技術を継承しています。
低域にはパルプコーンに高分子フィルムをラミネートし、さらに防磁設計をとりいれた18cmコーン型ウーファーを2個採用しています。
高域にはアルニコマグネットを磁気回路に採用した2.5cmセラミックカーボンドーム型トゥイーターを採用しています。
また、トゥイーターの保護ネットには、共振鋭度の低い銅を使用しています。
バッフルにスピーカーユニットの余分な振動を伝えないため、ミッドシップマウントを採用しています。
ウーファー、トゥイーターともにエンクロージャー内のインナーバッフルに固定されており、これによりバッフルに不要な振動が直接伝わらなくなっています。
さらに、バッフルは楕円曲線ラウンドバッフルを採用し、自然な音場感、音像の定位感を得ています。
また、トゥイーター周辺にはスエード状のパッキンを貼り付け、高域の反射とバッフルの余分な振動を低減しています。
ネットワークはウーファー用とトゥイーター用を独立分離させ、相互の磁気的な干渉を防止しています。
さらにウーファー用のネットワーク基板は、エンクロージャーからフローティングさせ、エンクロージャーへの振動の影響を低減しています。
スピーカー端子はバイワイヤリング接続が可能となっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型・防磁設計 |
ユニット | 低域用:18cmコーン型x2 高域用:2.5cmドーム型 |
インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 35Hz~40000Hz |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
最大入力 | 150W(EIAJ) |
クロスオーバー周波数 | 3000Hz |
外形寸法 | 幅268x高さ960x奥行381mm |
重量 | 27.7kg |