Pioneer S-55twin
¥72,000(2台1組、1987年発売)
解説
パイオニアのスタジオモニターが持つ特徴を生かして開発されたスピーカーシステム。
トゥイーターを中心に上下にウーファーを配したインライン同軸配置ダブルウーファーを採用しており、優れた低音再生能力と位相特性を得ています。
各ユニットを垂直・上下対称にレイアウトするのでなく、エンクロージャーの補強材、バスレフのダクトまで垂直・上下対称レイアウトにすることで、エンクロージャー内部に生じる縦方向の定在波の干渉が少なくなり低音域の解像度を向上しています。
低域には高分子フィルムラミネート振動板を採用した14cmコーン型ウーファーを2個採用しており、それぞれをパラレル駆動しています。
さらに、各ウーファーはミッドシップマウントを採用しており、ウーファーの振動が直接バッフル板に伝わらないように配置し、エンクロージャー内に設けたインナーバッフルに固定しています。
また、低磁気漏洩設計となっており、ブラウン管への影響が抑えられています。
高域には、カーボン純度99.9%のセラミックカーボンを採用した2.5cmドーム型トゥイーターを採用しています。
ネットワークは、ウーファー各々にローパスフィルターを挿入し、電気的にも対称にしています。
これにより2つのウーファーの動作を極力等しくし、ウーファー相互間の影響を減少させています。
バッフル板は18mm厚を採用しており、ラウンドバッフルの採用によって音の回折現象を抑えています。さらに、表面にフェルトのシートを貼り、高域における音の反射を抑えています。
別売りのスピーカースタンドは付属の砂袋や吸音材を中に入れ、音響的に調整も可能です。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
ユニット | 低域用:14cmコーン型x2 高域用:2.5cmドーム型 |
インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 45Hz~40000Hz |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
最大入力 | 120W(EIAJ) |
クロスオーバー周波数 | 3500Hz |
外形寸法 | 幅236x高さ524x奥行296mm |
重量 | 11.2kg |
別売:スピーカーベース CP-55(2台1組、¥18,000) | |
外形寸法 | 幅310x高さ498x奥行350mm |
重量 | 5.8kg |