
EXCLUSIVE model3401
¥350,000(1台、1978年頃)
解説
オーディオ機器の存在を忘れ、音楽そのものに陶酔できるスピーカーを目指して開発されたフロア型スピーカーシステム。
低域には40cmコーン型ウーファーであるEL-403を搭載しています。
振動板には強靭な新開発コーン紙を採用しており、磁気回路には大型アルニコマグネットを採用しています。
中高域にはドライバーユニットED-915とホーンEH-351Sを用いたホーン型ミッドレンジを搭載しています。
ED-915はベリリウム製の超軽量ダイアフラムを使用しており、直径48mmという大口径でありながら22kHzまでの再生を可能にしています。また、フェージングプラグには三重スリットタイプを採用しており、超精密機械加工と相まって過渡特性がよく、優れた解像力を実現しています。
ウッドセクトラルホーンであるEH-351Sは精密アルミニウム鋳造の第1ホーンと樺合板製の木製第2ホーンによって構成されており、優れた強度と共振特性を実現しています。EH-351Sのグレイ仕上げはModel3401のみに採用されており、Model3401-Wに搭載した物や単品販売されたものはウッド仕上げのみとなっていました。
超高域にはホーン型ツィーターであるET-703を搭載しています。
このユニットでは直径35mmのベリリウムダイアフラムと高磁束密度を持つ磁気回路を組み合わせており、45kHzの超高域再生を実現しています。
ホーン部には広い指向性を持つディフラクションタイプを採用しており、優れた定位特性を得ています。
ネットワーク部にはEN-907を搭載しています。
EN-907は微少入力に対して歪が少なく、最大300Wの入力に耐える設計が施されています。コイルには低歪化と低直流抵抗化、コンデンサーには音質重視のメタライズドフィルムタイプを採用するなど、音質を損なわないように注意が払われています。
また、定抵抗並列型アッテネーターを搭載しています。さらにパネル面にはマルチアンプ用端子を搭載しています。
エンクロージャーはバスレフ仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:40cmコーン型(EL-403) 中高域用:ホーン型(ED-915+EH-351S) 超高域用:ホーン型(ET-703) ネットワーク:EN-907 |
再生周波数帯域 | 30Hz~45kHz |
出力音圧レベル | 97dB/W/m |
最大出力音圧レベル | 122dB |
インピーダンス | 8Ω |
定格入力 | 150W |
最大入力 | 300W |
クロスオーバー周波数 | 900Hz、7kHz |
外形寸法 | 幅622x高さ837x奥行567mm |
重量 | 71kg |